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以前ご案内したように月刊自動車情報誌『CARトップ』においてGT300クラスのチーム紹介が掲載されている。記事内ではチームトリビアなども掲載されており、興味深い内容となっているが、残念ながら記事を読み逃してしまったという方に『CARトップ』誌のご協力により同記事をご紹介する事となった。
第13回となる今回はNo.96 K-tunes RacingとNo.360 TOMEI SPORTSをご紹介する。
岡山トヨペットを母体として発足したK-tunes Racingは、2018年から参戦。当初からレクサスRC F GT3を使い続けており、2019年には新田守男と阪口晴南のコンビでランキング2位を獲得した実績もある。2022年には新田のパートナーに盟友・高木真一を迎え、数々のタイトルと勝利を手にしてきたGT300名コンビが復活。2人合わせて113歳のベテランコンビだが、ポールポジションや表彰台を獲得するなど、いまだ随所で光る速さを見せている。ちなみにチーム名の“K”は「倉敷」の頭文字から。
人材育成をテーマのひとつに掲げるチームにおいて、プレイングマネージャー的な役割も担っている。レースウイークで監督を務めるのは影山正彦氏だが、高木いわく「サーキットに来るまでのことはほとんど新田さんが段取りをしている」とのこと
最近になって左足ブレーキを活用するようになったという高木。理由は「右足だけだと疲れるから」。ただ右足ブレーキ時も、左足で強く踏ん張ってシートに身体を押し付け、ブレーキ踏力の精度を高めているという。ちなみに無類の釣り好きとしても知られる
GT300史を代表するコンビ。高木は2021年オフ、長く所属したARTAで若手の指導役に回ることを打診されていたが、現役続行への意欲が強く、兄と慕う新田のもとへ合流したというのが“再結成”の経緯だ。「言葉を交わさずともわかり合える」ほどに両者の絆は深いが、高木は「一緒にいた時間が長いからか、最近はお互い(見た目が)似てきちゃって、『新田さん、サインください』と言われることもある」と笑う。
富士スピードウェイの近くにガレージを構える東名スポーツは、1990年代にポルシェで全日本GT選手権に参戦。その後しばらくはGTから遠ざかっていたが、2009年に復活し、翌10年からはランナップグループとのコラボでGT300クラスを戦っている。ポルシェ、コルベットと車両を変えてきたが、2013年からはNISSAN GT-R NISMO GT3へ。2020年の第7戦もてぎ大会では、上位グリッドからスタートすると、セーフティカー導入も味方につけて、チームで初となる3位表彰台を獲得した。
2001年にダイシンADVANシルビアでGT300チャンピオンに輝いた青木は2017年からチームに加入。田中いわく「天才肌で努力家」。どんなクルマも速く走らせるその技を若手には吸収してほしい
2021年、2022年とFIA-F4でチャンピオン争いに加わった荒川は昨年GTデビュー。チームでドライバーの腕と同時に男も磨いている真っ最中だ。早く自分の持ち味を出せるよう育ってほしい
今年GTデビューの清水は“かっこいいクルマ”に興味アリ。今はポルシェを狙う!?
40年近くレース業界に身を置く田中は、若手にはいい男に育ち、巣立ってほしいと語る
近年はチームオーナーでもある田中篤と青木孝行に、若手ドライバーが加わる形のドライバーラインアップとなるシーズンが目立つ。過去には、吉田広樹や大滝拓也、名取鉄平がこのチームからGTに参戦。名取は翌年には同じ日産系のKONDO RACINGへ移籍して力を発揮、現在はGT500ドライバーへと成長した。ステップアップのスタート地点がこのTOMEI SPORTSだったドライバーは多い。
96号車と360号車のチーム紹介ムービーはこちらからご覧いただけます。
次回はNo.666 seven × seven RacingとNo.777 D’station Racingをご紹介します