- SUPER GTについて
- ニュース
- レース日程
- 順位
- チーム&ドライバー紹介
- English
- Japanese
以前ご案内したように月刊自動車情報誌『CARトップ』においてGT300クラスのチーム紹介が掲載されている。記事内ではチームトリビアなども掲載されており、興味深い内容となっているが、残念ながら記事を読み逃してしまったという方に『CARトップ』誌のご協力により同記事をご紹介する事となった。
今回でGT300クラス全車紹介も最終回となる。No.666 seven × seven RacingとNo.777 D’station Racingをご紹介しよう。
今シーズン、GT300に新たに加わったチーム。リゾートホテル事業を展開する企業が母体で、GT300クラスで2度のチャンピオン経験を持つ藤波清斗がチームの立ち上げからかかわっている。SUPER GTのほかに、SROジャパンカップ、ポルシェカレラカップジャパンなどにも参戦。「新規チームとして、今はチーム力を上げている段階です。1年目で至らないところもありますが、それを言い訳にせず、いつでも100%を目指す、そういうチームです」(藤波談)
普段は紳士的で物静かだが、ヘルメットを被ると勝負師に。チームメイトの藤波としては「フルプッシュが性分の自分とは真逆のタイプだけど、だからこそコンビとしてやりやすい部分もある」そうだ
24歳でポルシェレースの最高峰にも参戦した“ポルシェ使い”。「SUPER GTはテレビで見ていた憧れの世界!」という若手ドライバーは、近藤同様にとても紳士的で、ストイックなナイスガイ
一時は育成プログラムからメーカー系チームに在籍。その頃に得た経験を忘れず、恩返しの形を探している。「自分が頑張ることもそうだけど、若手にチャンスをあげることもひとつだと思っています」
GT参戦が決定したのは2025年1月の中旬。そこから急ピッチで準備を進めてきた。「過程も大事だけど、やっぱり結果。あまりいい状況じゃないなと感じたら、例えばスタッフを入れ替えたり配置換えしたり、状況の見極めはすごくシビアかもしれないですね」と藤波。自身も第4戦ではドライバーからチームを指揮するポジションへとチェンジ。もちろん今後もドライバーとしての活躍も期待されている。
パチンコ店の『D’station』などを展開するNEXUSグループを母体とするチーム。近年はWEC(世界耐久選手権)など海外レースを主体としていたが、昨年4年ぶりにGT300にカムバック。アストンマーティンの新型ヴァンテージGT3 EVOは戦闘力が高く、いきなり初優勝も獲得してランキング4位に入った。今年も藤井誠暢とチャーリー・ファグのコンビは継続で、第2戦富士で2位、第4戦富士スプリントでは2本のレースをともに制し、初のタイトル獲得も視野に入っている。
GT300の第一線で20年近く活躍してきた藤井は、チーム運営からビジネス展開まで行う超マルチプレイヤー。仕事に没頭する日々であるため、レースのことだけに集中できる週末は、逆に彼にとっての「リラックスタイムになっている」のだとか
将来のGT500昇格を夢見る、落ち着いた雰囲気の若きイギリス人。3年前にD’stationからWECに参戦、SUPER GTでもすでにその速さを存分に発揮しており、星野オーナーは「すごく真面目なんだけど、クルマに乗るとアグレッシブ」と評する
チームの首脳陣にはほかのスポーツ競技の重鎮が名を連ねる。総監督は“大魔神”の愛称で知られる元プロ野球選手の佐々木主浩氏。抑え投手として培った度胸と勝負師のマインドで、レースでの戦略判断に貢献したこともある。星野 敏オーナーは元フェンシング協会会長で、NEXUS所属選手が五輪フェンシングでメダルを獲得すると高額の報奨金(1億円)を贈るなど、業界発展に貢献している。
666号車と777号車のチーム紹介ムービーはこちらからご覧いただけます。
この企画では『CARトップ』誌のご協力により2025シーズンのGT300クラス、28台全車を紹介してきた。皆さんのご贔屓チームや気になるチームはあっただろうか? シーズンも後半戦となるので、チーム紹介で理解を深めて、ぜひ気に入ったチームやドライバーに更なる応援をお願いしたい。