2018.09.16

Rd.6 決勝GT300：SUBARU BRZ R&D SPORTがポール・トゥ・ウインの完勝を果たす！

第6戦 スポーツランドSUGO：決勝 GT300レビュー

2018 AUTOBACS SUPER GT 第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが9月16日、宮城県のスポーツランドSUGO（1周3,704m×81周）で行われた。GT500クラスはポールポジションのNo.100 RAYBRIG NSX-GT（山本尚貴／ジェンソン・バトン）が優勝。元F1ワールドチャンピオンのバトンにとっては、うれしい初勝利となった。GT300クラスもポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人／山内英輝）が、実質のトップを譲ることなく完勝してみせた。

 

 

 

 

　晴天にも恵まれたこの日のスポーツランドSUGO。決勝レースを前に、グランドスタンドや1コーナースタンドは、ほぼ満員となる。午後2時ちょうど、宮城県警察の白バイ5台、パトロールカー1台に先導されて交通安全啓発のパレードラップを1周行い、そして1周のフォーメーションラップを経て、いよいよ熱戦がスタートしていった。

　ポールポジションからスタートしたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT（山内英輝）が、そのままトップで1コーナーへ。対して、予選2位のNo.25 HOPPY 86 MC（坪井翔）は1周目からNo.9 GULF NAC PORSCHE 911（石川京侍）に、2周目にはNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R（吉田広樹）にかわされるなど、少しずつポジションを落としていく。勢いがあったのは10号車で、3周目の1コーナーで9号車を抜き、トップを行く61号車を追った。
　3番手に順位を落とした9号車に対しては、9周を過ぎたあたりからNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS（リチャード・ライアン）が接近。今季不運に泣かされ続けた21号車は、12周目のレインボーコーナーで、ついに9号車をパス。これで3番手に浮上したが、17周目にタイヤにトラブルを抱えたかピットイン。ふたたびコースインするも、またも白煙が。再びのピットとなり、このレースも不運な結果となってしまった。

　この時季にしては暑い気温も影響してか、序盤からタイヤが苦しくなるマシンが多く現れていく。そのため、最初のドライバーがクリアすべき周回を超える22周（1人がレース周回数の2/3を超えてはいけない）を超えた時点から、上位を争っていたNo.0 グッドスマイル 初音ミク AMG（片岡龍也）やNo.5 マッハ車検 MC86 Y's distraction（坂口夏月）などのマシンがピットインし、ドライバー交代を行った。

 

 

　序盤から快調に走る61号車は、2番手の10号車に対して20周を過ぎると10秒以上のマージンを築き、31周を終えてピットイン。山内から井口卓人に交代し、43.3秒の作業時間でピットアウトする。もちろん、ピットインがまだのマシンが前にいるわけだが、実質のトップは譲らず。後半戦に向けても盤石のレースを進めていった。

　上位勢でピット作業を遅らせたのは、序盤ポジションを落としていた25号車だ。42周を終えてピットインし、坪井翔から松井孝允に交代。得意のタイヤ無交換作戦を遂行し、ポジションを5番手まで戻した。ただ、その後56周目にまさかのスローダウン。サスペンションにトラブルがあったようで、ピットインするとガレージに入り、レースを終えてしまった。

　レースは61号車のリードのまま終盤に入ったが、61周目にSPインコーナーでトラブルが発生。今季ランキング2位につけていたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT（平手晃平）に、10番手争いをしていたNo.96 K-tunes RC F GT3（新田守男）が接触。31号車はウォールにクラッシュしてしまう。これで安全処理を行うため、セーフティカー導入となってしまった。

 

 

　15秒近いマージンを持っていたトップの61号車の井口だったが、これで2番手の10号車（星野一樹）との差はゼロに。そしてリスタートはGT300クラスの70周目に切られた。しかし、61号車のペースは衰えず。あっという間に10号車を引き離し、そのままトップチェッカーを受けた。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人／山内英輝）は、2016年第6戦鈴鹿以来、今季の初優勝となった。2位はNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R（星野一樹／吉田広樹）で今季初表彰台となった。
　3位争いはファイナルラップまで0号車（谷口）とNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3（マルコ・マペッリ）が僅差で競り合う。さらにリスタート後に順位を上げてきたNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3（大津弘樹）も加わっての争いとなったが、0号車が0.057秒差で表彰台を死守。34号車が0.008秒差で4位、88号車が5位となった。

 

 

 

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