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2019.04.02
【SUPER GT 観戦ガイド 2019】第6回:ファンサービス&社会貢献

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ファンサービス&社会貢献 - レース以外にSUPER GTができること

 2019 AUTOBACS SUPER GTの開幕を前に、レース観戦初心者やまだサーキット観戦が慣れないという方に向けたSUPER GTの基本情報や楽しみ方をご紹介。
 第6回は「ファンサービス&社会貢献」として、SUPER GTが行っている楽しいファンサービスや社会貢献の活動をご紹介します。

 

 

■レースを中心にイベント盛りだくさんのSUPER GT

 迫力あるマシンの疾走に、ドライバーの白熱バトル、鮮やかでシステマチックなピットワーク。SUPER GTにはレースのおもしろさがたっぷり詰まっています。
 でも、SUPER GTではこのようなコース内での見どころ以外にも、たくさんの“楽しさ”があります。あるレース関係者は「SUPER GTはお祭りなんですよ」と言っていました。お祭りなら、メインのおみこしがあって、その周辺には縁日の屋台があったり、奉納舞台や花火大会があるように、SUPER GTのメインは当然GTレースですが、そのレース以外にもファンが1日楽しめるイベントがたくさん用意されています。

 

 

 

 

■SUPER GTが発祥のサーキットサファリ

 レースでの定番イベントと言えば、まずは「ピットウォーク」でしょう。レースの合間に、ピットの前をファンが歩けるようにして、ドライバーやマシンに出会える機会を設けています。ピットウォークはかなり以前からレースの定番になっていますが、1990年代まではただピット前を歩けるだけで、ドライバーが現れないとか、チームによってはシャッターすら閉めてしまうこともありました。
 SUPER GTでは、観客と触れ合う機会を作ることもプロフェッショナルなレースでは必須だと、ドライバー参加の義務付けやチームの積極的PRなどを早くから推進していました。このようなファンと触れ合うイベントは、ドライバーにとっても大きな力になっています。

 

   

 

 そしてGTカーがサーキットを疾走する様子を、コースを一緒に走る観光バスから観覧するという「サーキットサファリ」もファンには大人気です。このサーキットサファリ、実はSUPER GTが発祥なのです。レーシングカーを猛獣に見立て、自然な様子をバスから見て回る動物園、サファリパークをイメージしたネーミングなのです。このアイディアが提案された時、多くのレース関係者は「危なすぎる!」「できるわけない」と否定しましたが、ひとつひとつ条件をクリアし、安全を十分に配慮するルール作りを行い、実現にこぎ着けました。今では、他のカテゴリーでも採用される人気イベントとなりました。

 

   

 

 

 

■決勝日午前は盛り上がるイベントが連続

 SUPER GTでは決勝日の午前中に予選上位ドライバーのトークショー、全参戦チームのドライバーを紹介する「オールドライバーアピアランス」、そしてスタート前セレモニーなど、決勝レース前に気分がより盛り上がるイベントを実施しています。
 このため、従来行われていたフリー走行はなくなりましたが、決勝レース前のウォームアップ走行を8分から20分に拡大。チームやドライバーにとっても、気温や路面状況などをレースに近い時間にしっかりと確認でき、セッティングができるようになりました。

 

   

 

 また、お子様の体験企画である「キッズカート」や、GTドライバーが運転する高性能市販車の同乗走行体験「サーキットエクスペリエンス」も実施しています。
 この他、イベント広場にはサーキットや協賛企業が子供広場やミニコンサート、各種車両展示、飲食・グッズショップなどが出展され、華やかなイベントが充実しています。

 

 GTマシンは毎年のように進化していきますが、SUPER GT自体もファンにより満足していただけるイベントとなるように、時代と共に進化を続けていきます。

   

 

 

 

■SUPER GTが行う積極的な社会貢献活動

 SUPER GTでは、協賛企業や開催サーキット、ファンと共に福祉活動や社会事業、自動車文化への支援・応援などを積極的に実施しています。そして、より多くの人々が笑顔になり、その絆を深める場をこれからも提供していきます。その活動の一部をご紹介しましょう。

 

交通安全啓発活動

SUPER GTの国内大会では、開催サーキットの地元警察と連携した交通安全啓発活動を行っています。決勝日のピットウォークでの警察車両展示や、決勝レース前にはGTマシンと白バイ・パトロールカーによるパレードラップを行い、来場のファンやテレビ観戦の皆さんに交通安全意識の向上を呼び掛けています。

 

自然災害の復興支援活動

2011年に起きた東日本大震災や平成30年7月豪雨など大きな自然災害被害に対する、復興支援活動を実施しています。ドライバーも協力するチャリティ募金、東日本大震災の際には物資輸送の協力、被災者を勇気づけるイベント開催や観戦招待なども行ってきました。

 

ふるさと納税認知促進活動

SUPER GTを開催するサーキットのある“まち”を応援するため、各大会で発行される公式プログラム(パンフレット)で各自治体の「ふるさと納税」を紹介しています。

 

SUPER GTチームによる課外授業

参戦チームがドライバーや関係者、GTマシンと共に各地の小学校、中学校、専門学校を訪問し、“夢の実現”をテーマに児童・生徒に対して課外授業を実施しています。GTマシンも間近で見学し、自動車技術への興味・関心を高めてもらってます。

 

森林整備活動

岡山県美作市、横浜市水道局と協働で水源保全と地球温暖化防止に寄与する森林整備活動に参画しています。岡山県との活動では二酸化炭素森林吸収の評価認証を受けました。横浜市水道局とは一部サーキットでPRブースも展開し、ファンへの啓発を実施しています。

 

骨髄バンク理解促進活動

骨髄バンクのドナー登録を推進する活動の支援を行っています。国内各大会でのリーフレット配布や、一部大会では骨髄バンク登録会及びステージでのPRも実施しています。

 

ダウン症のある人たちへの支援事業(LOVE JUNX)

ダウン症候群の子供たちによるヒップホップダンスユニット「ラブジャンクス」を支援しています。一部大会の決勝レース前に子供達のダンス披露を行い、活動のPRと子供たちの活躍機会を提供しています。

 

自衛隊広報協力

国防に加え災害支援・復旧に尽力する自衛隊の活動を紹介する機会を提供しています。一部大会ではピットウォークなどで特殊車両の展示や、PRブースの展開を実施しました。昨年の最終戦もてぎでは、航空自衛隊のF-2戦闘機による展示飛行が実施されました。

 

 

 SUPER GTではレースの充実は勿論、さらなるファンの満足度を高める努力を行い、社会貢献活動も充実させていきます。

 

 

次回のSUPER GT 観戦ガイド 2019は、
第7回「SUPER GT 25年間の歴史 日本発のハイレベルな国際シリーズの歩み」をお送りします。

お楽しみに!

バックナンバーはこちらから

第1回 サーキットってどんなところ?
第2回 SUPER GT観戦ノウハウ
第3回 レースの基本ルール
第4回 SUPER GTマシンの基本
第5回 チームとドライバー

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