SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【公式テスト岡山・2日目】雨が弱まった終盤にSTANLEY CIVIC TYPE R-GTがベストを記録!GT300はホーム岡山のUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIがトップタイム

 

 

公式テスト・岡山国際サーキット 3月16日(日)

3月16日、2025年最初のSUPER GT公式テスト、2日目(最終日)が前日に続き岡山国際サーキットで行われた。この日は終日の雨となり、前日と同様に寒い一日で、路面も濡れた上にその温度は低く、非常に滑りやすい難しいコンディションだった。しかし、逆に考えれば貴重な雨用のセッティングの確認やレインタイヤを評価する機会でもあり、このコンディションだからこそ走る価値ありとした38台が、雨降る岡山で果敢にテスト走行を繰り広げた。

 

◎走行3回目(Session 3:2日目午前) 9:30〜11:35
天候:雨/路面:ウエット
気温:6℃〜8℃/路面温度:8℃〜11℃

◎走行4回目(Session 4:2日目午後) 14:00〜15:50
天候:雨/曇り/路面:ウエット/ドライ
気温:8℃〜8℃/路面温度:11℃〜12℃

 

■午前は終始雨でau TOM’S GR SupraとARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が1、2番手となる

 

 岡山でのテスト2日目は天気予報通りに朝から小雨が降り続き、路面は完全なウエットとなる。天候が悪化したにも関わらず、この日も開始前からスタンドやパドックには多くのファンが詰めかけ、走行開始を待ち侘びていた。
 午前のセッション3も初日同様タイムスケジュールが変更され、当初は午前9時から11時までの2時間の走行だったものが、午前9時30分開始となった。走行時間を20分短縮して11時10分に終了し、そのままセーフティカー(SC)訓練が15分間で行われる予定だった。しかし、走行時間を確保するために11時35分まで走行を延長してチェッカーとなった。

 GT500クラスで序盤から走行を始めたのは6台。残りのチームは開始から20分が経過したあたりから徐々にコースに出ていったが、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗)とNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)はコースコンディションにマッチしていないということで、安全を考慮して最後までピットで待機したままチェッカーを迎えた。

 序盤トップに立ったのはNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)で、コースオープンから周回を重ねて11周目に1分36秒056までタイムを縮めてきた。
 開始から30分が経過したところでNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がホッブスコーナーでコースオフして、最初の赤旗となる。また開始から1時間8分が経過したところでNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)もレッドマンコーナーで飛び出して3回目の赤旗となるが、いずれも大きな支障はないようでコース復帰後は最後まで走行を行なった。

 そうしたなか、No.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の山下が20周目に1分32秒306を記録。これがこのセッションのトップタイムとなった。2番手にはNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)の1分33秒692、3番手にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)の1分33秒893が続き、Nissan Z NISMO GT500勢ではNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が1分34秒796で6番手につけた。

 

 

■午後は走行終盤に雨足が弱まりSTANLEY CIVIC TYPE R-GTが好タイムを記録

 

 このテスト最後の走行となるセッション4は午後1時45分からのスタート練習に続き、午後2時より3時50分までの1時間50分で行われた。この際のスターティンググリッドは前日の総合タイムでスターティンググリッドを決めている。天候は午前に引き続き小雨が降っており、路面はウエット。走行が進むにつれて雨は次第に弱まったが、最後まで完全なドライになることはなかった。

 セッション4を前にスタート練習のために各車がピットを出たタイミングで雨足が強くなってしまう。ストレートのダミーグリッドに並んだところでは多少雨が弱くなったが、フォーメーションラップでは水煙がかなり上がって視界が悪かったために、赤旗が提示されてスタート練習は中止となり、全車が一旦ピットに戻ることになった。

 

 

 

 午後2時を過ぎて走行は再開する。開始から40分経過時点と残り30分を切った時点でGT300車両のコースオフやスピンにより2回の赤旗中断があったが、その車両もコースに復帰して走行を継続しており、進行に大きな影響は及さなかった。

 その中、No.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の坪井が序盤から好タイムを連発、20周目に1分30秒849までタイムを縮めてトップに立つが、その後は他のチームもペースを上げてきて、1号車のタイムを次々に上回っていく。
 最終的にはNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野が残り10分を切ったところで1分29秒111、同28秒768とタイムを削って、セッション4そして2日目総合でもトップタイムとなった。2番手はNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)の1分29秒305、3番手はNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)の1分29秒388。いずれもセッション4と総合の両方で2番手、3番手だった。これに続く4番手にはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が1分29秒456でつけた。

 前年のGT500チャンピオンであるNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)はこの日もセッション3でトップタイムを記録。しかしセッション3を担当した山下は「気温が低すぎて、いつものような感じでタイヤテストをできなかったが、難しいコースコンディションの中でドライでもウエットでも高いポテンシャルを出せたことで、開幕に向けてはいい準備ができたのではないか」と2日間を振り返る。
 一方、前日の専有走行でコースオフを喫し、タイムアタックの機会を逃した小出峻(No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT)は「GT500にステップアップしてから岡山に来る前にも何度かテストをしてきたが、その中でも昨日はかなり難しい状況だった。チームからは僕がいろんなチャレンジができる環境を用意してもらっているが、昨日のようなミスは反省して、チームの戦力になれるよう、どんどんミスを減らしていきたい」と意気込みを語った。

 

 

 

 

 

■GT300はFerrariが果敢に走行!午前はPONOSが、午後はUNI-ROBO BLUEGRASSが最速となる

 

 GT300クラスのセッション3(午前)は開始から48分過ぎに、No.11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)がアトウッドカーブで、1時間19分過ぎにNo.31 apr LC500h GT(小山美姫/根本悠生)が最終コーナーでコースオフして赤旗を出すことになったが、いずれもマシンに走行に支障が出ることはなかった。

 そしてこのセッションのトップタイムは、No.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)で1分39秒416、2、3番手にはNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)とNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)がつけた。

 午後のセッション4では、65号車が17周目に1分36秒604を記録して序盤のトップ。しかし6号車の片山が28周目に1分36秒342でこれを上回ると、セッション後半を担当したロベルト・メリ・ムンタンも1分35秒809までタイムを縮め、セッション4と2日目総合の両方でトップタイムとなった。
 2番手には同じFERRARI 296 GT3の45号車が続き、参戦2年目を迎えたFERRARI 296 GT3のポテンシャルの高さを見せつける格好となった。そして65号車が3番手、4番手には新たにMercedes AMG GT3 を導入したNo.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)が入っている。

 

 

 

 

GT500クラス・2日目総合トップタイム

牧野 任祐(No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT)

 この2日間コースコンディションがまったく良くなかったので、あまり参考になるものはなかったですが、開幕戦に向けて(ライバル)みんな条件は一緒ですが、なかなか悩ましくなったなと思っています。
 セッション4(自分が走った午後)については、単純に(時間の経過と共に)雨量、路面の水量が減ったことで勝手にタイムが上がっていった感じです。ただ誰がどんなタイヤを履いていたのか、他のチームが今何(テスト内容)をしているのかがわからない状況なので、(トップタイムでも)あんまり安心はできません。開幕戦に向けては今までの積み重ねとか、昨年の結果が大事になってくると思います。

 

GT300クラス・2日目総合トップタイム

片山 義章(No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)

 チームがすごくいい車を作ってくださって、セッティングもタイヤもすごく良かったので、自信をもって運転できました。(セッション4後半は)どんどん乾いてきたので(トップタイムを出した)ロベルト(・メリ・ムンタン)はもうちょっとタイムが出たと思いますが、僕はあの時点でトップタイムを取れて凄い嬉しい、良かったなと思っています。
 FERRARI 296 GT3は雨の時もドライの時も、アベレージで凄いバランスが良かったかなと思います。4月の開幕戦は絶対優勝する気持ちで臨みます。(これまでSUPER GT未勝利なので)今年こそは絶対に優勝しますよ。

 

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