- SUPER GTについて
- ニュース
- レース日程
- 順位
- チーム&ドライバー紹介
- English
- Japanese
伝統の[36]か、チャンピオンナンバーの[1]か──。2年連続チャンピオンのTGR TEAM au TOM’Sが選んだのは昨年は[36]、そして今年は[1]でした。その理由と、ゼッケン[1]を背負う“重み”や“”誇りについて、TOM’Sチーム総監督を務める山田 淳さんに聞きました。
No.1 au TOM’S GR Supra
TOM’Sチーム総監督
山田 淳
[1]を付けていることを意識しつつ、しっかりと普段どおりの仕事をする
── 一昨年にもタイトルを獲得しましたが、昨年はチャンピオンナンバーのゼッケン[1]は使用せず[36]でした。一方、昨年2連覇を達成し、今年は[1]を付けていますが、その理由を教えてください。
「たしかにゼッケン[1]を付ける権利を持っているのはチャンピオンだけなので、[1]でいくか[36]のままでいくかという話にはなりましたが、去年はドライバーのコンビが変わったということもあって、スポンサーさんにも確認したうえで『TOM’Sのエースナンバーである[36]にしましょう』ということになりました。でも今年はドライバーも継続ですし、スポンサーさんにも理解していただいたうえで[1]を選びました」
── チャンピオンゼッケンである[1]を背負う重みとか責任をどのように感じていますか?
「まずはゼッケンにかかわらず、チャンピオンとして今年どういうレースをするかを一番に考えています。サーキットに来ればファンの方がたくさんいらっしゃって、そういう方たちにどうやって恩返しするか、ドキドキ&ハラハラ感動するようないいレースをできるか……それは常に思っていることで、そういう部分でゼッケン[1]が付くとグッと重みが増しますね。でも、そこはいつもどおり、自分たちができることをやって、それがどうなるかが勝負の世界なので、そこはスタンスを変えず、我々の持っている力を100%出せるようにチームづくりとかクルマのセッティングも含めて、まずは平常心で頑張りたいと思っています」
── 先ほど「ゼッケン[1]を付ける権利を持っているのはチャンピオンだけ」だとおっしゃったように、そこにはやはり“誇り”もあると思うのですが、そのあたりについては?
「レースってアクシデントやトラブルがあったり、たとえばドライバーのミスだったり、指揮系統のミスだったり、ピット作業のミスだったり……そんないろいろなことが起こって、予定どおりに終わることってあまりないと思うんですね。でも、ゼッケン[1]を付けているクルマがそれをやっちゃいけないと思っているので、いつもよりも少しそこを意識しつつ、しっかりと普段どおりの仕事をして、ちゃんと流れに沿ったレース展開ができるように考えています」
── 今年1年、2連覇したチャンピオンとして、どのように過ごしていきたいとお考えですか?
「我々は人材育成にもすごく力を入れていて、ドライバーだけではなくエンジニアやメカニックも育成しています。さらにスタッフの世代交代も少しずつ進めていて、今年エンジニアの体制を少し変えました。そうやって強化しているつもりなんですけど、レースが終わっていないので、それが正解なのか、そうじゃないのかはまだ分かりませんが、でもそうやって常にチャレンジして、より良いチームづくり、チームビルディングを頭の中では描いています。それが結果として結びつけば正解だったんだなと思いますし、常に進化していくというのが必要なのかなと。だから、そういうところはいつも意識しています」
── 進化の先にある目標は?
「やっぱり常にトップに居続けたいですし、レースって勝負事なので足をすくわれると一気に落ちてしまうので、そういうことがないように常に地固めをしてベースをしっかり作っておいて、いつも一番上にいられるように努力しています。TGR(TOYOTA GAZOO Racing)にとってもTOM’Sにとっても、そしてSUPER GTにとってもこれまで『3連覇』はないので、未知の領域ではありますが、チャレンジするにはもってこいのターゲットなので、そこを目指したいですね」