SUPER GT 2025 SERIES

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【第1戦 岡山:決勝日】The Voice:No.17 塚越広大選手

 

2008年第6戦の「ポッカ1000㎞」でSUPER GT/GT500にデビュー、翌09年から17号車(REAL RACING)のレギュラードライバーとして参戦を続け、今シーズンで17年目を迎えた塚越広大選手。「17」×「17」の記念すべきシーズンを迎えた塚越選手が抱える特別な思いとは──。

No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT
塚越広大

このチームで過ごしてきた17年はあっという間でした

 

 

── “17”号車でレギュラー参戦を始めてから“17”年目を迎えましたが、特別な思いはありますか?

「そりゃあ、ありますよね、愚問です(笑)。ただ、正直言うと、17年目を迎えられたことが嬉しいというよりは、チャンピオンを獲れていないので、その悔しさのほうが大きいです。“このチームで結果を残して自分のレース人生をやり切りたい”という思いがメチャクチャ強い反面、長くこのチームにいるのに結果を残せていない、チャンピオンを獲れていないということがすごく悔しい、という思いがさらに強くなったかなと思います」

── その17年間のうち、最も印象に残っていることを教えてください。

「たくさんあるのでひとつに絞るのは非常に難しいんですけど……(しばらく考えて)今、改めて振り返ってみるとやっぱり悔しいことのほうが多いかもしれないですね。何回かチャンピオンを獲れる可能性があったなかで、もうひとつ届かなかったところがあるんですけど、特に2013年(わずか2点差でランキング2位)と20年(2勝を挙げてランキングトップで最終戦を迎えたガチンコ対決で同じNSX-GTの100号車が逆転でタイトルを獲得)は非常に悔しかった。今もその思いが強く残っています」

── 17年の間に様々なマシンに乗ってこられましたが、一番お気に入りのカラーリングはどのマシンですか?

「それもまた難しい質問ですね。(またしばらく考えてから)やっぱりデビューということもありますし、『KEIHIN』のスタートでもあるので、09年のNSXのカラーリングとクルマは印象に残っています。GTのレース人生が始まる起点でもあったので、『17年の間に乗ってきたクルマのなかで、また乗りたいクルマはなにか?』と訊かれたら、そのクルマにまた乗ってみたいなと思うぐらいのクルマです」

── 17年は長かったですか? 短かったですか?

「短かいですね、あっという間でした。やっぱりチャンピオンを獲れなかったから……気づいたら1年が終わっちゃうという感じでした。毎年、『今年こそは』『今回こそは』って意気込んでシーズンインするんですけど、勝てないうちにどんどん過ぎていきましたし、それを繰り返してきたので、僕としては早かった。“もう17年も経っちゃったのか!?”という思いのほうが強いですね」

── 高橋国光さんや星野一義さんのようにご自身のチームならともかく、そうではないドライバーが同じチームで17年も戦い続けるということは、もちろん大変なこともあると思いますが、非常にすごいことだなと思うのですが“誇り”という意味で感じていることはありますか?

「誇りというのとは違うかもしれませんが……(監督の金石)勝智さんにすごく感謝していて、ずっと僕のことを信じて使い続けてくれているというところで、その期待に応えたいという思いが強いです」

── 最後に、17年目のメモリアルイヤーをどのような1年にしたいと思っていますか?

「やっぱり悲願の『チャンピオン獲得』が一番の目標です。それは17年目だろうが何年目であろうが変わらない目標ではあるんですけど、今はその思いだけですね。あとはもっともっとチームを良くできる可能性を秘めていると思いますし、僕自身のなかにもさらにチームを上に引き上げたいという思いも、一緒に成長していきたいという思いもあるので、まだまだチームとともに上を目指していきたいなと思っています」

 


Tシャツなどのオリジナルグッズを制作したという塚越選手。塚越選手が手に持っている「スタンプ」もそのひとつで、自身の趣味である“道の駅スタンプ収集”をヒントに制作したそうだ。


こちらは“第1戦 岡山大会”バージョン。各大会ごとに違うバージョンがあって、ピットウォークやキッズウォークでスタンプを押すことができるそうなので「ぜひ集めてください!」と塚越選手。


塚越選手が最も印象に残っていると語った2009年のNo.17 KEIHIN NSX。塚越選手にとってその年は、前年のスポット参戦を経てレギュラー参戦が叶った年で、「KEIHIN」カラーの初年度でもある。

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