第2戦 富士スピードウェイ : 予選速報

　2025 AUTOBACS SUPER GT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL』の公式予選が5月3日、静岡県の富士スピードウェイ（1周4,563m）で行われた。好天に恵まれたゴールデンウィークのこの日、GT500クラスは前戦のクラッシュからマシンを修復して臨んだNo.38 KeePer CERUMO GR Supra（石浦宏明／大湯都史樹）の大湯がQ2で見事なアタックを決めてポールポジション（予選1位）を獲得。GT300クラスはNo.777 D’station Vantage GT3（藤井誠暢／チャーリー・ファグ）のファグがクラス予選1位のタイムを叩き出した。この2チームは、明日5月4日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

　第2戦富士大会の公式予選は、気温20度と爽やかな晴天の下、終始ドライコンディションで行われた。GT500クラスのQ1はトップから14番手までが僅か0.909秒差と、いつも以上の接戦となった。トップとなったのはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra（国本雄資）で、タイムは1分26秒490。2番手のNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16（大津弘樹）は0.324秒差で続き、この2台が頭ひとつ抜け出した格好だ。続いてNo.38 KeePer CERUMO GR Supra（石浦宏明）が3番手。開幕戦岡山大会でクラッシュに見舞われた38号車だが、チームスタッフの懸命の修復作業が実を結んで今大会への参加に間に合い、久々のポール獲得に意欲を見せる。
　そして予選Q2は、その38号車をドライブする大湯都史樹が1分26秒093と大幅なタイムアップを見せてポールポジションをものにした。Q1トップの19号車も阪口晴南が1分26秒176までタイムを上げてきたが、僅か0.083秒及ばずに予選2位と、スターティンググリッド最前列はTOYOTA GR Supra GT500が並んだ。
　予選3、4位には16号車（佐藤蓮）、No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8（野尻智紀）とARTAの2台が並んだ。予選5位にはNissan Z NISMO GT500勢で唯一のQ2進出を果たしたNo.3 Niterra MOTUL Z（佐々木大樹）が入り、明日の決勝レースでの巻き返しを狙っていく。

　GT300クラスのQ1は、前戦後のチームランキングを基準にA/Bの2組に分かれて行われた。A組ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人／山内英輝）の井口が、B組はNo.777 D’station Vantage GT3（藤井誠暢／チャーリー・ファグ）の藤井がトップとなる。
　Q2はQ1各組の上位9台、計18台が進出して、ポールポジションと上位18位を決める。ここでNo.777 D’station Vantage GT3のファグが1分24秒820という好タイムを叩き出して、自身2度目のクラス・ポールポジションを決めた。

■ポールポジション選手コメント

GT500クラス

No.38 KeePer CERUMO GR Supra
大湯都史樹
「前戦（のレースで）は早々でリタイアしてしまったので、第2戦の富士で取り返したいという思いを胸にチーム全員が挑み、特にメカニックさんたちがクルマを直して完璧にしてくれたので、（予選では）良いポジションを取って恩返したいと走りました。でもポールポジションまでは考えていなかったのですが、本当に良かったです。先週も富士に来て（ドリフトの大会で）走ったのが良かったのかな（笑）」

GT300クラス

No.777 D’station Vantage GT3
チャーリー・ファグ
「とても良い気分ですね。まずはQ1で藤井選手が（B組の）1位と素晴らしい仕事をしてくれました。でも、プレッシャーにもなりました。しかも予選でニュータイヤを履くのは初めてで緊張もありましたが、こういう結果を得られて嬉しいです。ありがとうございます！」