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No.38 KeePer CERUMO GR Supra
石浦宏明
「パーフェクトな展開にしてもらい、自分としては感謝の気持ちでいっぱい」
昨年からチームの体制が変わり、立川(祐路)監督と大湯(都史樹)選手と戦ってきてランキング4位にはなりましたけど、やっぱり(決勝では)2位と3位しかなく、優勝ができていませんでした。なので、昨年末に、2025年はとにかく優勝しよう”とみんなで目標を持って今シーズンに挑んでいました。そんな気合いの入った開幕戦でああいうこと(SC明けのスタート直後にスピン、クラッシュ)が自分のせいで起きてしまい、本当にいろんな方にご迷惑をかけてしまいました。今回クルマに乗ると、どうやってクルマを組んだのかがわかるというか、それだけのパフォーマンスを持っているクルマにしてくれたこと……その気持ちが伝わるクルマになっていたし、大湯選手の走り……開幕戦の分もなんとか挽回しようという気迫ある走りで持ちも伝わってきたので、自分も最終スティントでしっかりゴールまでクルマを持っていって結果につなげたいなと思っていました。実際、序盤から大湯選手がだいぶマージンを作ってくれていましたし、自分のスティントは、(ドライバー交代後に)ピットから出たら後ろとさらにギャップが大きくなっていたので、(GT)300クラスのクルマを抜いていくときもあまりリスクを取らずに走ることができたので、そういう意味では本当にパーフェクトな展開にしてもらって、自分としては感謝の気持ちでいっぱいです。
昨日もここ(ポールポジション会見)で言ったんですけど、このゴールデンウィーク(のレースで)勝ったのが5回目だと思うんです。4回目からもうだいぶ時間が経っていて、正直このまま勝てずに(クルマを)降りる日が来るのかなと思うこともあったので、そんななかでも諦めずに頑張ってきて良かったなと思います。大湯選手と組んですごく成績も上向いて、チームの雰囲気もすごく良くなってきていて……そういうタイミングで結果が出たのは本当にうれしく思います。
(次戦のセパンは)僕にとっては久しぶりの……(最後のセパン戦は)2013年ですか? 僕は走ってましたね。SC(LEXUS SC430)ですね。今の規定になってからは(セパンで)レースをやっていませんが、僕らは毎年テストには行っているのですごく走り込んでいるサーキットではあるんです。とはいえ、実際、レースをする時間帯がテストで走ってる時間帯とは違うと思うので、そのコンディションがどうなのかとか、タイヤ選択はどうなのかとか……過去には、行ってみたら路面が張り替わっていてタイヤが全然持たなかったっていうレースも(ありました)。たしか、僕がGT300に乗っている時で勝った(2007年 No.101 apr MR-S)と思うんですけど、そういう時もあったり予測できないこともあると思うので、そういうところも、久しぶりの海外戦の雰囲気も楽しみながら、またいい結果で記者会見ができたら一番いいなと思っています。
大湯都史樹
「できていなかった優勝を是が非でも果たしたかった」
もう本当に最高の気分ですね。もちろん、セルモ(TGR TEAM KeePer CERUMO)としても長らくできていなかった優勝でしたし、去年、僕が(チームに)加入してからもすごくパフォーマンスとしては良かったんですけど、あと一歩届かないというレースが続いていました。今年は、できてなかった優勝を是が非でも果たしたかった。まさかここできるとは正直思っていなかったんですが、チームのメカニック、スタッフ……(記者会見にいる)マネージャーも含めて、すごくみんながんばって最高の仕事をしてくれているのは知っていたので、どこかで優勝したいという思いが強かったですね。前回の岡山大会は(結果を残せず)残念だったんですけど、それを(富士で)成し遂げられたし、石浦(宏明)選手とともに悔しい思いをこうやって挽回できたのは、本当に良かったなと思います。
(次戦のセパン戦について)今年テストで初めて行って(クルマに)乗りましたけど、習熟できた感じはなくて、わからないことも正直多いです。あと、夜のレースになるかもという感じだと思うんですが、夜(のレース)の経験はないし……。まぁ、海外のレースで、日本(のサーキット)とは走っていても違うので、(レース開催は)すごく楽しみです。観光も楽しみですね。
No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
片山義章
「練習走行でもすごく良かったので絶対に上に行けると思っていました」
ロベルト(メリ・ムンタン)がまず第1スティントですごい抜いてくれて……多分何台抜いたんですかね!? 20台ぐらい抜いて……。僕たちは(ターボの)ブーストのトラブルで予選が下(の順位)に沈んでしまったんですけど、(クルマの)ポテンシャルはあると思っていたし、練習走行でもすごく良かったので(決勝は)絶対に上に行けると思っていました。(予選)27位からスタートしてロベルトがすごい活躍をしてくれて、僕も本当に気合いが入りました。(第2スティントでドライバー)交代した時に順位がまたわからなくなったんですけど、そこから5台抜いて、なんとかロベルトにバトンを渡せたという状況でした。
(次戦の)マレーシアは初の海外戦になります。僕がSUPER GTに参戦した時はコロナ中だったので、海外戦というのがずっと楽しみでした。今年マレーシア大会があると聞いて本当にうれしいんですけど、(セパンは)走ったことがないのですごく心配なところもあって……結構ペナルティポイントが貯まっていたので、今日、もしペナルティをもらって次の1時間を走れなくなったらどうしようと思いながらレースをしていました(苦笑)。今、シミュレーターで練習しているところで、たしかにあまり面白くないサーキットなのかな? 分からないですけど(苦笑)。ストップ&ゴーなのでフェラーリに合うのか分からないですけど……でも、海外戦ということで楽しみにしています。
ロベルト・メリ・ムンタン
「優勝できて奇跡のよう。チームのみんなにも感謝です」
ちょうど2022年の今日、(第2戦)富士が僕にとってSUPER GTのデビュー戦でした。そのときは僕を含めてチーム全員が未熟だったと思います。そこから3年が経過して、トップのポジションを戦えるようになったことで、チームとして成長できたと感じています。とても光栄ですし、優勝できてうれしいですね。今日のレースはまるで映画のような展開でした。予選でトラブルが出てしまい、後方の(予選)27位からのスタートになりましたが、第1スティントで20台? 22台? のクルマを抜くことができたのはとても楽しかったですね。それからヨシ(片山義章)にクルマを渡したのですが、彼もポジションを上げながら安定した走りでいい仕事をしてくれました。
残り1時間5分の時点でクルマを受け取ったのですが、そのときはトップとのギャップがありました。前を走っていたダンロップタイヤを履くスバル(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)は、長いレースになると終盤にタイヤが厳しくなるかもと思っていたので、(逆転の)チャンスがあれば、と思ってしっかりとプッシュして走りました。最後の最後まで毎周毎周すごくプッシュしました。そうしたら最終ラップでスバルのクルマから白煙が上がっているのが見えたんです。だんだんその煙が大きくなったのがわかりました。それで、”僕らは勝てそうだ”と思ったんです。とにかく速く走ろうと思いました。このような状況は誰にでも起こり得ることで、スバルにとっては大変なことだったと思いますが、僕もこのチャンスを逃したくなかったですね。優勝できて本当にうれしいです。優勝できて奇跡のようです。チームのみんなにも感謝ですね。
マレーシアでは2回ほどレースに参加しています。2015年のF1と2020年のアジアン・ ル・マンで走りました。暑いので、僕は日本の方がずっと好きかな(笑)