SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第3戦 マレーシア:予選日】公式練習2: 2回目の練習走行はDENSO KOBELCO SARD GR Supraがトップ!GT300はUPGARAGE AMG GT3が唯一のレコードを上回るタイムで最速となる

 

第3戦 マレーシア:公式練習2

□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ | 開始時31℃/36℃(10:25)、中盤33℃/40℃(11:00)、終了時34℃/41℃(11:30)。以上、現地時間。

 

GT500 Class
■トップ4に3車種が並ぶ。各車は一発のタイムでなく決勝想定の走行と思われる

 2013年以来の開催となるセパンでのSUPER GT。それもあって木曜夕方(26日)、金曜午前(27日)と2回の公式練習が行われるスケジュールとなっている。木曜の1回目の走行ではNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が従来のコースレコードを大幅に上回る1分51秒072を記録してトップとなった。

 公式練習2回目は27日の午前10時30分(現地時間。日本は午前11時30分)より60分間で行われた。なお、このセッションでは各クラスの専有走行は行われず、終了後そのまま15分間がフルコースイエロー(FCY)のテストが行われた。

 

 

 コースオープンと同時に各車次々にコースへ。タイヤに熱を入れながら徐々にペースを上げていく。まずは3周目でNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)の松田が1分52秒894でトップに立つ。10分経過でNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)も松下が1分52秒623を記録してタイミングモニターの先頭に上がる。

 その後、24号車が1分52秒128までタイムを縮め、8号車のタイムを上回ると、No.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)も2番手に浮上してきた。現在ポイントリーダーの1号車はサクセスウェイト70kg。実際には燃料リストリクターを2ランクダウンした上で36kgのウェイトを積んだ状態であるにも関わらず、坪井が7周目に1分52秒344を記録してきた。この時点の3番手はNo.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)で1分52秒491だ。

 しかし走行開始から25分が経過したところでNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)のフェネストラズが1分52秒008を記録してトップに立つ。フェネストラズは12周目にピットに戻り、関口に交代。関口は15周目に1分53秒672を記録すると、そこから2回のピットストップを挟み、1分55〜56秒台の安定したペースで周回を重ねた。

 

 

 その後は目立ったタイム更新もなく、60分の走行時間は終了。そのままFCYテストに移行し、15分間で2回のFCYを行って搭載機材とドライバー対応の確認、コースオフィシャルの運用の確認をして、滞りなく終了した。

 この結果、公式練習2回目はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが1分52秒008でトップタイムとなった。2番手にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、3番手にはNo.1 au TOM’S GR Supraが続く結果となり、序盤トップのNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8も1分52秒489までタイムを縮めて4番手で走行を終えている。

 なお、前日トップの100号車は3周目に1分53秒426を記録するに止まり、11番手に終わったが、その後は1分54秒から1分56秒台と上位陣と遜色のないペースで周回していた。今日の公式練習では専有走行もないため予選を想定したセッティングではなく、ほとんどが決勝に向けたテスト走行を行っていたと思われる。

 

 

GT300 Class

 

■GT300は最後に18号車のルーキー野村が好走を決めてレコードを上回ってトップに立つ

 GT300クラスの各車はセッション開始と共に19台全車がコースへと向かう。そして、まずはNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)のメリが2分3秒741と昨日の練習走行1回目でNo.611 EBM GIGA 911 GT3(Adrian D Silva/Dorian Boccolacci)が記録した2分3秒382に迫るタイムでトップとなる。これに、No.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の小暮が2分4秒279で続き、さらに4秒208まで刻んでくる。

 セッションも中盤に入るとNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が2分3秒826、No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が2分3秒962とタイムアップして、2、3番手に浮上する。対して0号車も元嶋に代わってタイムアップを狙うが、2分4秒072と2分4秒を切れずに、4番手は変わらず。

 するとNo.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)の小林が2分3秒916で3番手へ上がってくる。18号車はこの後ピットに向かい、セッション後半は野村をコースに送り出す。

 今回は混走だけで専有時間がなしの60分間で、このまま終わるかに思われた。だが残り9分で611号車のBoccolacciが昨日に次ぐ激走を決めて2分3秒596でトップの座を奪い、次の周では3秒251と昨日自らが記録したトップタイムを更新。また、No.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)のコッツォリーノも2分3秒546で2番手につけた。

 だが終了となった直後、18号車が2分2秒926とついに2013年に高木真一が記録した2分3秒025を上回るタイムをSUPER GTに参戦してわずか3戦目の野村が叩き出す。練習走行のため公式のレコードタイムとはならないが、経験値の少ないコースでのルーキーの快走には拍手だ。

 これで公式練習の2回目が終了。トップはNo.18 UPGARAGE AMG GT3、そして以下はNo.611 EBM GIGA 911 GT3、No.45 PONOS FERRARI 296、No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIと上位4台をFIA GT3規定の車両が占め、5、6番手にNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No.52 Green Brave GR Supra GTとGT300規定の車両となった。

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

サッシャ・フェネストラズ(No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

「フィーリングが良くなったので、予選に備えることができる」

 今朝の公式練習(2回目)では昨日(1回目)からセッティングをいろいろ変えて走りました。昨日のセッションではグリップが良くなくて、苦労していたんです。そこでメカニカルなセットアップに手を付けることになりました。エンジニアのアベ(阿部和也)さんと夜まで検討したんです。結果、クルマのフィーリングはだいぶ良くなりましたね。それにタイヤもとてもいい感じで、ソフトもハードも大丈夫ですよ。これならあとは予選に備えられますね。

 今回、僕にとってセパンで迎える初めてのレースなんです。もちろん今年1月のテストでは走っていますが、レース自体初めてなので、決勝が待ち遠しいですね! とはいうもののレースでのトラフィック(コース上の混雑)を考えると結構難しそうな感じだし、気温も結構上昇するからタイヤマネージメントもかなり大変だと思います。

 アタックはQ1をユーヒ(関口雄飛)が、僕がQ2を担当する予定です。Q2はもっとハードルが上がると思いますが、できるなら5〜6位までに入りたいし、入るためにベストを尽くします!

 

GT300クラス・トップタイム

野村勇斗(No.18 UPGARAGE AMG GT3)

「SUPER GTでトップタイムを獲ったのは初めてなので素直に嬉しい」

 無線で「1位だよ」って言われて「えっ!?」って思ったんですけど、SUPER GTでトップタイムを獲ったのは初めてなので素直に嬉しいですね。新品タイヤでいきました。昨日(練習走行1)を含めてまだ20周ぐらいしかしていないので探りながらという感じだったんですけど、クルマの調子がすごく良くて乗りやすかったですし、だいぶコースにも慣れてきたというタイミングでタイムが出ました。タイヤもマッチしていたんだと思います。

 セパンは初めてです。事前にシム(シミュレーター)はやっていなくて、オンボード(映像)を確認してきました。S字とかハイスピードコーナーは鈴鹿に似ているような感じはしますね。ただ僕が思ったのは、バッグストレート前の右コーナーとか日本にないような曲がりながらターンインしていくコーナーがあって、そのあたりが難しかったです。予選~決勝に向けて“伸びしろ”はまだあると思いますし、予選になったらタイムレンジも上がってくると思うので、そこにしっかり合わせ込めるように取り組んでいきたいなと思います。

 予選でもまた同じように1位を獲れるようにがんばります。

 

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