SUPER GT 2026 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第3戦/第8戦プレビュー】最終大会もてぎは熾烈な土日の連戦に!チャンピオン争いの決着を見届けろ!?

 

 

2026年AUTOBACS SUPER GTの最終大会が近づいている。今季のモビリティリゾートもてぎ(栃木県)大会は、延期となっていた第3戦(マレーシア大会)を組み込んだ変則開催で、11月7日(土)に第3戦「MOTEGI GT 250km RACE」、8日(日)に最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL」が連続開催される。両日とも独立したラウンドとなり、それぞれにシリーズポイントが与えられる。そのため、この週末を連勝すればGT500クラスで最大42ポイント、GT300クラスで最大52ポイントの獲得が可能。ランキング上位勢を中心に、複数のチームに逆転タイトルの可能性が残されている。もちろんタイトル争いだけではなく、今季最後の2レースとなるので、すべてのドライバーとチームが勝利で締めくくりたいはずだ。さらに2027年からはタイヤ規定がワンメイク化されるため、現在のタイヤメーカーとともに戦う最後のレースとなるチームもあり、各陣営の思い入れは強い。もてぎ2連戦は、まさに2026シーズンのクライマックス。SUPER GTファンはもちろん、国内外のモータースポーツファンにとっても見逃せない熱戦の2日間となるだろう。

※上の写真は2025年第8戦もてぎのGT500スタート

 

■最終大会の各戦は1日で予選(午前)、決勝(午後)を行い、それぞれ通常のポイントを獲得できる

 まず最終大会もてぎの概要を確認しておこう。大会前日、11月6日(金)の午前に「専有走行」が行われる。これは通常開催の土曜午前の公式練習と同等(全体通して90分)のものだ。そして7日(土)には第3戦「MOTEGI GT 250km RACE」、8日(日)は「MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL」つまり今季最終戦というスケジュールだ。
 各日の進行は午前にクラス別の公式予選が行われ、午後2時から決勝レースと、ワンデーのラウンドとなる。予選は通常のノックアウト方式ではなく、1回の時間制タイムアタックで、先にGT300クラス(20分間)が、次にGT500クラス(15分間)が行われる。予選を走るドライバーは1名だが、第3戦と第8戦が同じドライバーでも構わない。

 

 

 決勝は各ラウンドとも混走でレース距離は250km。義務のピットインは1回でドライバー交代は必須となる。タイヤの持ち込みセット(4本)は、ドライ路面用は金曜日分が2セット、各ラウンド分が3セットで、ウェット路面用は金曜からの3日間で10セットとなる。
 サクセスウェイトは第3戦(参戦7戦目)が獲得ポイント×1kg、第8戦(参戦8戦目)が積載なしだ。今季は全車がここまで全戦参戦しているので、上記がそのまま適用される。
 シリーズポイントは第3戦、第8戦それぞれに通常ラウンドと同じポイントが与えられ、ドライバーポイントは最大でGT500クラスで21点、GT300クラスでは26点を獲得できる。つまり、もてぎ2連戦をポール・トゥ・ウインで連勝すればGT500クラスは42点、GT300クラスは52点もの大量得点が可能となる。

 

 

 

■36号車の史上初シリーズ4連覇はなるか!? それとも38号車や39号車の逆転劇となるのか?

 今季もドライバーランキング首位を走っているのが、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)だ。2023年からもてぎで3連勝中と相性が良く、前人未到の4連覇達成は可能性大と目されている。一方で、彼らにとって最大の敵はマシントラブルや、第7戦オートポリスのようなミスによるポイントの取りこぼしには注意が必要だ。SUPER GTの最終戦では波乱も少なくなく、大逆転劇につながった例もある。坪井、山下、そしてチームもその怖さは熟知している。36号車のファンは、4連覇への期待を胸にその走りを見守りたい。
 その36号車と同じTOYOTA GR Supra GT500勢で最大のライバルとなりそうなのが、ランキング4位で18ポイント差につけるNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)だ。今季未勝利ながら、もてぎで勝利を挙げれば逆転タイトルの可能性は十分だ。切れ味鋭い走りを見せる大湯と、ルーキーながら高い安定感を示す小林のコンビには、一気に流れを引き寄せる力がある。他にもNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)もタイトル獲得の可能性を残しており、GR Supra勢同士の戦いにも目が離せない。

 

 

 

■PRELUDE-GT快進撃は続くのか!? 100号車、17号車はタイトルに手が届くか?

 序盤2戦こそ苦戦を強いられたHonda HRC PRELUDE-GT勢だが、第3戦延期によって生まれた長いインターバルを有効活用し、今季投入された新型車は大きく進化を遂げた。第4戦でNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が今季初優勝。第5戦はNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)、第6戦はNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)が勝利。そして第7戦では100号車が今季2勝目を挙げ、Honda勢は怒涛の4連勝を飾っている。予選でもNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)の2戦連続を含む4戦連続ポールポジションを獲得しており、ライバル勢を上回る勢いを見せている。
 ただし、この快進撃はライバル勢のサクセスウェイト(SW)が重くなった時期と重なっている。SWが軽減、あるいはなくなる、もてぎ2連戦こそマシン本来の実力が試される。特にドライバーランキング2位に浮上し、首位の36号車との差が3ポイントまで迫っている100号車にとっては、逆転で3度目の王座をつかめるかどうかの正念場だ。過去にも最終戦で逆転チャンピオンを獲得した実績があるので期待は高まる。また、ルーキー野村の成長が著しい17号車にも、チーム悲願のタイトル獲得のチャンスは十分ある。さらにNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)、No.8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)も連勝や連続表彰台となればタイトルも不可能ではないので、その戦いぶりに注目したい。

 

 

 

■とにかく1勝が欲しいZ勢! プライドを懸けて最終大会に挑む23号車に期待

 一方、今季ここまで勝利に手が届いていないのがNISSAN Z NISMO GT500勢だ。最高位は決勝3位で、No.23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)が第2戦と第7戦の2回、No.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が開幕戦で記録している。最終大会となるもてぎ2連戦では何としても勝利が欲しいところだ。特に23号車は、ランキング6位(高星のみ)につけるだけに連勝となればタイトルの可能性は十分にある。NISSANワークスのプライドを懸けた戦いとなることは間違いない。
 また近年のもてぎでは、2025年と2023年に23号車が2位、2022年には12号車が2位を獲得しており、優勝こそないものの決して不得手なサーキットではない。さらに2016年には当時の熊本地震による影響で第3戦オートポリスが延期となって、最終大会もてぎで第3戦が第8戦と併催されており、今季と同じスタイルを取っている。この時の第3戦では24号車(当時はGT-Rで佐々木大樹/柳田真孝組)がタイヤ無交換作戦を成功させて優勝した。今回もこのように戦略が勝敗を左右する可能性はある。No.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)を含むZ勢3台が、今季初勝利を目指して全力で挑んでくるはずだ。

 

 

 

■タイトル争いは56号車GT-Rが一歩リード! 追う65号車AMG、7号車296、2号車GR86の逆転なるか!?

 最終大会もてぎを前に、GT300クラスのドライバーランキング首位につけているのは、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)だ。前戦第7戦では15位フィニッシュ(1ポイント)だったが、前走車に失格や降格のペナルティを受けた車両が複数あり、最終結果は12位に上がって4ポイントを獲得。その結果、ランキング3位のNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)に20ポイントのリードを築いている。
 さらにランキング2位のザック・オサリバンを擁するNo.7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(宮田莉朋/梅垣清)は、オサリバンがもてぎ大会を欠場するため、梅垣が65号車と同ポイントの4位。そして同6位のNo.777 D’station Vantage GT3(近藤翼/チャーリー・ファグ)も、主力の藤井誠暢が欠場。こうした状況を踏まえれば、56号車GT-Rの3度目の戴冠にとっては追い風だろう。
 ただし、ランキング3位の65号車は、2020年以降にもてぎで1勝を含む3度の表彰台を獲得しており、相性は抜群だ。ダブルヘッダーで大量得点の可能性もあり、56号車も安穏とはしていられない。また7号車は、オサリバンの代役として宮田莉朋が抜擢された。宮田は2023年GT500王者で、GT300でも2019年に優勝を遂げている。今季はFIA F2でも優勝している実力派で、2023年WEC富士ではフェラーリ488GTEをドライブした。ルーキーながら存在感を示す梅垣清とのコンビは、優勝候補の一角となるだろう。さらに777号車も、藤井の代役として近藤翼を起用。ファグとのコンビで上位進出を狙う。実力者を揃えた両チームは、やはり56号車にとって大きな脅威となりそうだ。
 タイトル争いとは別に、もてぎを得意とするチームにも注目したい。2023、24年ともてぎで連勝しているNo.88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/ダニール・クビアト)をはじめ、タイヤ無交換作戦で昨年のもてぎ戦を制したNo.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/荒尾創大)、新エンジンとのマッチング向上がうかがえるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、さらに2023年にもてぎでポールポジションを獲得し、タイトル圏内のランキング5位につけるNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)も優勝候補に挙げられる。
 また、このもてぎ2戦では32号車(石浦宏明/鈴木斗輝哉)が最新のGT3マシン、GR GT3 conceptで出場し、マシン名もNo.32 ENEOS X PRIME GR GT3 conceptとなる。話題のGR GT3 conceptが世界に先駆けてレースに参加することは、SUPER GTファンならずとも世界的な注目となるであろう。ただし、今大会は特認車両での参戦となるため、決勝の順位ポイントとポールポジションポイントは与えられず、チームの完走ポイントのみが与えられる。なお32号車が入賞圏内に入った場合は、ポイントは32号車を除外して下位のチームが繰り上がることとなる。
 このように、タイトル争いでは56号車が優位な立場にある一方、優勝候補は多く、ライバル勢も強力だ。混戦模様のGT300クラス。優勝争いはもちろん、タイトルの行方も最後まで目が離せない。

 

 

 

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