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第3戦のマレーシア大会が延期となったことで、約3ヶ月のインターバルを経て、2026 AUTOBACS SUPER GTは8月の連戦を迎える。まずは前戦と同じ静岡県の富士スピードウェイで第4戦「FUJI GT 300km RACE」が8月1日(土)、2日(日)に開催される。ただ今回は300kmレースで、前戦の3時間レースよりも短い戦いになる。したがって予選順位も重要であり、スタートからゴールまで緊張が続く一戦となりそうだ。さらに開催は8月初旬で、真夏の環境になると予想される。これによりタイヤの消耗も増し、マシンの熱対策も勝負に影響を及ぼす可能性がある。そして今年3戦目となり、ランキング上位の車両ではサクセスウェイトも増加してきている。この過酷な状況下で各チームがどのような作戦で挑むか、ドライバーたちがその戦略を遂行できるか? 前戦と同じ富士での戦いだが、またひと味違うバトルとなりそうだ。なお、現地で観戦されるファンは熱中症対策もお忘れなく。富士へ行けない方はJ SPORTS中継で、さらに熱く盛り上がってほしい。
※トップの写真は2026年の第2戦富士。
■TOYOTAのホーム富士でGR Supra勢同士の激戦必至!本命は14号車か38号車か?36号車の開幕3連勝もあり!?
昨年王者のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は、今季も第1戦岡山と第2戦富士と連勝を決めて、4連覇に向け最上の結果を残している。この結果からも、36号車の実力は今季もトップクラスと言えよう。だがSUPER GTはサクセスウェイトがあり、第4戦で36号車は80kgものウェイトを積む※。これを考えると第4戦での優勝、表彰台獲得は厳しいだろう。だがレース巧者のチームだけあって、天候を味方につけることや戦略面での挽回策もあるかもしれず、優勝の可能性は低くなるものの、上位争いには加わりそうだ。
36号車がそういう状況だが、TOYOTAのホームコースである富士においてはGR Supra GT500は相性の良いマシンである。となれば富士でここ2年、優勝や上位に付けている車両が優勝を争うだろう。昨年の第2戦で優勝しているNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)、第4戦のRace2で優勝のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)が筆頭で、両車とも今季すでに表彰台を獲得しており、第4戦の本命であろう。
加えてダークホースを挙げれば、No.19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本雄資/阪口晴南)か。唯一のヨコハマタイヤのユーザーだけに、路面コンディションに合ったタイヤをチョイスできたら、19号車持ち前の速さを発揮して周囲を驚かせる可能性は十分ある。
※今季はGT500クラスのサクセスウェイトもGT300クラスと同様に実重量の搭載は50kgまでで、それを超える分はサクセス給油リストリクターによって給油流量を制限しピットイン時間を増加させ、相当のハンディとする。


■今年型Z GT500は前半2戦で手応えを得る!23号車と12号車が今季初勝利を決めて久々のタイトルへ前進できるか!?
前年型のZ NISMO GT500はもともとコースによって得意・不得意があり、セッティングでなんとか対応している状況だったようだ。今年型ではその点が改善されて、乗りやすいマシンを実現している。前戦の第2戦富士はNo.23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)が予選、決勝ともに3位と手応えを掴んだ。開幕戦岡山こそ苦戦したが、それはマシンの問題ではなくタイヤの選択を外した結果だった。そして臨む第4戦も23号車のサクセスウェイトは28kgと許容範囲であるため、昨年の第5戦以来の優勝を、悪くとも連続の表彰台を決めておきたい。
その開幕戦で決勝3位に入ったのが、No.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)だ。12号車がGT500チャンピオンを勝ち獲った2022年の第4戦富士は決勝2位となり、続く第5戦で優勝して後半戦に弾みをつけ、タイトルを掴んだ。第4戦で今季2度目の表彰台を獲得し、できれば勝利を挙げて、2022年以来のタイトルの足掛かりとしたい。


■前戦富士で得たデータを武器に!HRC支援の8号車と実績ある100号車に期待
デビューレースの開幕戦岡山はNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が決勝7位、第2戦富士はNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)の決勝5位が最上位と厳しい結果となったHonda HRC PRELUDE-GT。昨年型のCIVIC TYPE R-GTはストレートスピードが武器で、それ以前のNSX-GTはコーナリング性能が武器で、基本特性が正反対のマシンだった。今季デビューのPRELUDE-GTは、その中間とも言えるマシンのようだ。それゆえにまだまだ基本セッティングに悩みながらの熟成なのだろう。そういう状況からも、突如生じた3ヶ月のインターバルがHonda陣営に大きな追い風となったはずだ。
HRC PRELUDE-GT勢の第4戦では、No.8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)に期待したい。8号車は2024年の第4戦富士(当時はNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)で、CIVIC TYPE R-GTの初勝利を挙げ、今季はHondaの開発セクションであるHRCが支援するチームとなっている。PRELUDE-GTでも富士で初勝利を決めたいところだ。またCIVIC TYPE R-GTの2年間は連続ランキング2位を獲得し、富士では2023年からNSX-GT、CIVIC TYPE R-GTで毎年表彰台に上がっているNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)も、そろそろ本領を発揮しそうだ。参戦3戦目となり、熟成の進んだHRC PRELUDE-GT勢の活躍を期待したい。


■52号車GR Supraや60号車LC500の躍進の予感!56号車GT-Rは連勝を狙い、速さある61号車BRZはレベンジに挑む!?
前戦の第2戦富士3時間レースでは予選こそ6位も、決勝では前半にトップに上がり、その後は上位を争って優勝を決めたNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)。今大会はサクセスウェイト54kgとサクセス給油リストリクターも追加されて厳しい状況だが、チームの実力なら十分に連続表彰台は狙えるはず。本命とは言いにくいものの、上位を争う1台であろう。
さらに注目したいのは、No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)とNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)だ。52号車はGR Supraになった2020年以降の富士16戦で2勝含む5回の表彰台と、ここは得意コース。そして60号車のLC500は高速系コースが得意な車種だ。パワーユニットは違うが同じLC500ベースの車両を使うNo.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)が前戦富士でも3位表彰台を獲得しているので、ここで速さを見せて昨年第6戦以来の優勝を狙っていきたい。一方、連続表彰台の31号車は好成績ゆえにサクセスウェイトが64kgと増えた。ここは確実にトップ5入りを目指し、ランキング上位をキープするのが得策だろう。
今季は新エンジンを得てパワーアップしたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も期待の1台である。第2戦富士では新エンジンが本領を発揮してポールポジション。だが3時間の決勝レースはタイヤのマッチングに苦しみ、レース終盤には駆動系トラブルが発生して無念のリタイヤ。それだけに今回の富士は、雪辱の一戦だ。第2戦で出た課題は、この長いインターバルで対策済みのはず。2戦連続でポールポジションを獲得し300kmを走り切り、トップチェッカーを受けることができるだろうか?
そして昨年のチャンピオンで第2戦は決勝2位のNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)やNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)、No.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)のメルセデスAMG GT3勢も、第4戦富士での要注目のマシンである。また現在ランキング1位のNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)は最多のサクセスウェイト70kgだが、それでもトップ5、いや表彰台の可能性はある。また雨のレースになれば、悪天候に強いNo.666 seven x seven PORSCHE GT3R EVO(スヴェン・ミューラー/藤波清斗)も上位を争うだろう。




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