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□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ | 気温/路面温度:開始時30℃/25℃(8:30)、混走終盤34℃/43℃(9:00)、終了時34℃/44℃(9:30)。
第4戦富士は土曜と日曜それぞれでスプリント(短距離)レースを行う2レース制、それもドライバーが1人で1レースを担当ということで、公式練習も土曜、日曜それぞれで実施される。それに伴い走行時間も2クラス混走が通常より短い40分間だが、専有走行は従来通り各クラス10分間となった。
公式練習開始時の天候は晴れ。早朝から多くのファンが詰めかけ、コースサイドにはいくつものテントが並ぶ、富士ならではの光景の中、公式練習は午前8時30分にコースオープン。今大会はレースフォーマットが違うとあってか、いつものようにまずタイムアタック。それからロングランでなく、周回を重ねてタイムが上がっていく展開となった。
そうした中、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(阪口晴南)が5周目に1分28秒421でトップに立つと、6周目には1分28秒280までタイムを縮めてみせる。しかしポイントリーダーのNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔)が8周目に1分28秒198を記録してトップに立った。
3番手は7周目に1分28秒586を出したNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹)。4番手にNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹)、5番手にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生)と続き、この順位のまま2クラス混走は大きなトラブルや中断もなく、予定通りに終了した。
GT300クラスの専有走行を挟んで午前9時20分より10分間で行われたGT500クラスの専有走行は今回も終盤に激しいタイムアタック合戦が展開される。まずは19号車がセクター1(コース序盤)で自己ベストを見せるも、最終的はタイム更新はならず。
続いてNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京)セクター1で21秒911とその時点での全体ベストを更新する。だが1号車の坪井はさらにこれを上回る21秒880を記録。坪井はその後も自己ベストを更新し、唯一の1分27秒台、1分27秒977を叩き出して専有走行でもトップに立った。一方37号車はその後のペースが良くなく、タイムの更新ならず。
続いてコントロールラインを通過したNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(牧野任祐)は1分28秒252とこの時点での2番手。しかしチェッカー提示直後に38号車が1分28秒190でこれを上回ると、アタックを続行していた37号車の笹原も1分28秒173を記録して、2番手で公式練習を終了した。
この結果、トップは1号車、2番手に37号車とTEAM TOM’S勢がワン・ツーで、3番手に38号車がとトップ3をTOYOTA GR Supra GT500が占めた。4番手にはHonda CIVIC TYPE R-GTの100号車が続き、Nissan Z NISMO GT500勢の最上位はNo.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹)の8番手という結果となった。
GT300クラスではいつもより走行時間が短いこともあってか、コースオープンと同時に一斉にピットを離れる。まずはNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹)が1分37秒774、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1分37秒664とトップを入れ替えていき、開幕戦岡山で優勝してランキングトップにつけるNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)も1分37秒653でこの時点のトップタイムを記録する。だが、65号車はこのあとも占有走行でも一貫したペースで走行し、これが自己ベストとなった。
混走時間も残り8分ほどで、56号車が1分37秒048と7号車を上回るタイムを記録。これが混走でのクラスベストになった。このあとタイムを延ばしたのは、フェラーリ勢だ。まずNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(小林利徠斗)が1分37秒131とトップタイムを書き換えた。さらに前回の富士、第2戦勝者のNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)が1分37秒335で3番手となる。4番手は第2戦富士で惜しくも勝ちを逃したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)だった。
10分間の占有走行ではトップタイムの7号車は走らず。65号車など一部のチームはニュータイヤを投入しなかったようで、上位にはトップ4に変動はなし。対して、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が1分37秒520と一気に5つポジションを上げて5番手に浮上。6番手のNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(平良響)は混走時のタイムで6番手、そして52号車がタイムアップして7番手となった。
坪井 翔(No.1 au TOM’S GR Supra)
「ベストを尽くせればPPを獲れるだけのパフォーマンスはある」
第2戦の富士も(サクセスウェイトが)重いわりに2位になったり悪くないフィーリングを得ていたので、今回も自信を持ってきました。走り出しから持ち込みのセットやタイヤの確認をして、大きく外していないことを確認できましたし、流れはいいのかなと思っています。でも、特に2番手は同じTOM’Sの37号車で、全部を知っているがゆえにかなり接戦になるだろうなと思います。36号車(現1号車)といえば決勝に強いというイメージで、予選は多少苦しくても決勝にフォーカスするという感じでしたけど、0.5点とはいえポールポジション(PP)の点数が獲れますし、スプリントであればあるほど予選で前にいることが大事になってくると思うので、今回はそのプライオリティを予選にフォーカスして、まずは前に出たいなと思っています。(PPを獲る)自信マンマンというわけではありませんけど、自分がしっかりベストを尽くせればPPを獲れるだけのパフォーマンスはあると思うので、ミスなくアタックしたいなと思います。ノーウェイトでガチンコで戦うチャンスはないので、まずはPPを獲りたいですね。
Race 1はスプリントのようでスプリントじゃなくて、35周といつものレースのほぼ1スティント分ですし、GT300との混走なので、あまり変わらないのかなと思っています。ただ、1日で予選/決勝をやるので時間的にタイトで、セットアップのデータを見る時間も少ないですし、メカニックも忙しそうで、スケジュール的には大変ですね。
(坪井選手がRace 1を担当した理由は?)こんな決め方をしていたら怒られちゃうかもしれないんですけど(苦笑)、明日、山下(健太)選手の誕生日なので、良くも悪くも“自分のケツは自分で拭いてくれ”ということで決めました。30歳という節目の誕生日なので、僕が明日いって結果が悪かったら気まずいですからね(笑)。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「前向きな気持ちでレースに臨めそう」
開幕戦の岡山以来なので(第2、3戦を休場)4ヶ月ぶりのSUPER GTですが、フィーリングはいい感じですよ。長いお休みを挟んで、またこうやって56号車をドライブできるのはうれしいですしね。すぐにクルマにも馴染めましたし、練習走行からチームといっしょにいい仕事をして、タイヤもセットアップもうまく準備できているので、とても前向きな気持ちでレースに臨めそうです。
今回、1周でも多く走りたかったので、今日のレースを選びました。SUPER GTとして初めてのレースシステムですが、個人的には気に入ってます。というのも、一日ごとにチームはひとりのドライバーに集中してクルマの準備をすることができるし、そのなかでまた新たな経験値を得ることでセットアップの引き出しが増える可能性もあります。逆に上手くいかないことがあるかもしれませんが、いずれにせよ何かしら学ぶことはあるんじゃないですかね。
まずは午後の予選でトップタイムを出して、そして決勝ではトップ(優勝)を……という感じになればうれしいですね。