- SUPER GTについて
- ニュース
- レース日程
- 順位
- チーム&ドライバー紹介
- English
- Japanese
□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ | 気温/路面温度:開始前32℃/38℃(10:15)、中盤33℃/44℃(11:15)、GT300専有前34℃/46℃(11:45)、GT500専有中34℃/48℃(12:15)。
第5戦鈴鹿の予選日は早朝から30度を超える暑さとなった。その中で午後の予選、そして明日の決勝に備え、公式練習が予定より10分遅れの午前10時20分から始まった。序盤の各車はピットイン、ピットアウトを繰り返して調整とデータ収集に取り組んだ。
その為、最初の10分間でタイムが計測されたのは参加全チームの半数に満たない7台のみだったが、その中でトップタイムを記録したのはNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)の大津だ。自身の5周目に1分47秒350を記録してきた。残り8台も開始から14分が経過したあたりで次々にピットを離れて周回を重ねるようになり、続々とタイムを上げていった。
そして開始から25分が経過したところでNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)の千代が1分47秒187を記録してトップに立つ。これで2番手に後退した16号車に続いて、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が1分47秒622で3番手につける。
その後、No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が逆バンクでコースを飛び出し、バリアに前から突っ込むアクシデントが発生。これで午前10時30分に赤旗中断となり、車両回収ののち午前10時59分に走行再開となった。37号車はボンネットとドア部分に破損があったが、それらを修復・交換して再度走行を開始することができた。このアクシデント以降は大きな順位変動はなく、午前11時45分からはFCYテストが始まり、23号車がトップのまま正午に混走は終了となった。
GT500クラスの専有走行は午後0時10分より10分間で行われ、残り時間が5分を切ったあたりから各車タイムアタックに入る。ここで速さを見せたのが16号車の佐藤だった。
混走の終盤にS字の二つ目でコースを飛び出すという危うい場面もあった佐藤だったが、専有走行を任されると最初のアタックで1分47秒081を叩き出してトップに浮上。更に次の周では1分46秒757までタイムを縮めてみせた。混走時間トップの23号車は高星がドライブし、タイムは1分48秒174に留まったものの、混走時のタイムでクラス2番手となった。
そして専有走行で平峰が1分47秒361を叩き出したNo.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が3番手に割って入る。4番手は19号車が混走時のタイムで残った。シーズンも中盤戦ということもあり、サクセスウェイトが比較的軽い車両にアドバンテージがあったものの、上位4台を参戦3メーカーが分け合う形で公式練習は終了した。
GT300クラスの各車はセッション開始から続々とコースに向かう。序盤、最初に2分を切ったのはNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)で1分59秒422のターゲットタイムを記録。続いてNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)も2分を切って2番手に。さらにNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が1分59秒250でトップに立つ(52号車はこれが自己ベスト)。
開始から20分を過ぎてNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)のデ・オリベイラが、1分59秒576で3番手に浮上すると、次のラップでは1分59秒167まで刻んでみせた。この時点では、これに52号車GR Supra、60号車LC500、前戦富士の2レースを連勝したNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が続いていた。
この後、No.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)が4番手、No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/木村偉織)が6番手、No.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が8番手に浮上。だがトップ3のタイムには及ばずで、56号車のタイムが混走時間のベストタイムとなった。
GT300クラスの専有走行、10分間の終盤には予選のようなタイムアタックが繰り広げられた。混走ではセットアップに集中していたか11番手に甘んじていたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の井口が、初の58秒台に入れる1分58秒980で一気にトップに浮上。No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)も混走12番手から1分59秒229に上げ、この時点の5番手に食い込む。そして、チェッカーラップにクラス最速となる1分58秒920を叩き出したのは、昨年の最終戦鈴鹿でポール・トゥ・ウインを決めてGT300チャンピオンを獲得した0号車で、元嶋は2周のアタックを行って最後に決めて見せた。この後、60号車もタイムアップしたが0号車と61号車に届かず3番手だった、
これで、第5戦鈴鹿の公式練習はNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイム。2、3番手はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)とNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)となった。
佐藤 蓮(No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)
「自信を持っていくことができた」
今朝は、走り始めに大津(弘樹)選手がトップタイムを出していたので、(クルマは)持ち込みのセットから良かったのだと思います。昨シーズンの鈴鹿も調子が良かったので、今年もいろいろとデータを集めたなかで「鈴鹿に向けてコレがいいだろう」というものをベースにしてクルマを用意してきました。セッション中は大きくセットを変えることもなく、微調整で走行できたので、(GT500クラスの)専有走行にも自信を持っていくことができました。タイム差(2位と0.430秒差)も若干余裕を残すことができたので、今週末は自信を持って予選に挑めそうです。(2周連続でトップタイムを刻んだが)アタック2周目にベストタイムが出たことは、ちょっと以外でしたね。なので、予選ではタイヤのピークをどうやって持っていくかが課題になると思います。そこについてもう少し考えて臨みたいですね。
(鈴鹿の東コース路面が再舗装されたが)セクター1でクラッシュした車両もいるし僕もコースアウトしたのですが、相当グリップ感が“薄い”と感じますね。ちょっとコントロールを乱しただけで(コースの)外に出てしまうので、そこは落ち着いて着実に走らないと。まぁ、クルマ自身のポテンシャルが高いし大丈夫だと思います。予選はQ2の担当になると思うので、(サクセスウェイト0kgの車両だけに)ポールポジションしかないと思っています。
元嶋佑弥(No.0 VENTENY Lamborghini GT3)
「今回はかなり“尖った”クルマにしてきた」
公式練習でイキ切ったので、予選でもう一度同じ走りができるかと言われたら自信ないですね。本当にそのくらいイキ切りました。実は今回、試したいことがあって、かなり“尖った”クルマにしてきたんです。予選で一発(のタイムを)を出せるんじゃないか!? というクルマにしました。自分が求めてそうしてもらったんですけど、めちゃくちゃ“ピーキー”で、予選はどこかで飛んでいっちゃうかもしれません(苦笑)。
ここまで尖ったクルマに乗るのは初めてで、公式練習(のアタックシミュレーションの)1周目の方がタイムは出ていたんですけど、僕がうまく乗れなくて、2周目でなんとかまとめられたという感じでした。予選はどうなるか……うまくいけばおもしろいと思います。
その予選では、まずは帰ってくることが目標かな(笑)。乗っていて「これはシビれるなぁ」というぐらいピーキーでしたけど、うまくまとめられたら、いいタイムで帰ってこられるのかなと思っています。とはいえ、最後(GT300クラス専有時間)にニュータイヤを入れていないチームもあるでしょうし、実質的なトップにいるとは思っていません。ただ今年、調子が悪いなかでも必死にあがいていますし、予選で前にいければ、決勝はまた違った展開も見えてくると思うので、とにかく予選に集中してがんばります!