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No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
松田次生
「絶対報われないはずはないと思っていた」
この優勝で貢献というか……。名取(鉄平)選手、近藤(真彦)監督、KONDO RACINGの皆さん、NISMOの皆さん、ヨコハマタイヤさん(とともに)、苦しいなかで思うようにいかないことがあったんですけど、今年(チーム加入)2年目ですが、僕はいつも2年目が勝負だというふうに思っていて、それに対してヨコハマさんには僕が今まで培ってきたことなどをいろいろ盛り込んでいただいたりして(きた)。(開幕戦)岡山で予選3位だったときに、ちょっと方向性が見えたんですが、やっぱりまだうまくいかないことも結構ありました。また前回の鈴鹿は僕のミスで名取選手に申し訳ないことしちゃったんですがそのときも方向性はすごく見えていたし、またSUGO(のコース)は新しい舗装だったので、これ(今回選択したタイヤ)が合うんじゃないかと考えていました。
僕のスティント(走行時)もすごく調子が良くて、(No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraを)オーバーテイクして1回トップに立ったんですけど、そのあと(タイヤの)ピックアップがちょっと取れなかったのと、トラフィックのタイミングが悪くて(逆転された)。ほんとはまたトップを抜いて、(交代後の)名取選手のウォームアップが苦しくないように10秒の差をつけようって思っていたんですけど、それができなかったのが心残りでしたね。
ただ、今回はタイヤがすごくいいっていうのがわかっていたんです。ここまで苦労するなか(前回の鈴鹿で自身参戦)200戦目でやらかしちゃったんで(苦笑)、201戦目(のSUGO)は初心に戻って、自分の走りをしたいという気持ちに立ち返ってレースを一生懸命(することが)できたんで、それはみんなのおかげだったと思います。クルマのセットアップも一生懸命やってきましたし、絶対報われないはずはないと思っていたんで、このSUGOで勝つことができたっていうのがすごく(うれしい)。この25勝(目)は、多分今まで以上に忘れられない25勝(目)になると思います。
46歳で優勝できましたが、これはGT史上何人目ですか? 星野(一義)さんですか? その次くらいに優勝できたというのはすごくうれしいです。25勝を達成できたので、残りあと2戦、名取選手がいれば多分大丈夫かなと思っていますので、若いドライバーとしっかりとクルマ、タイヤを合わせ込んでオートポリスを戦いたいと思います。
名取鉄平
「俺らも負けてないんだというところを見せられた」
うれしすぎてよくわからないんですけど、GT300もGT500でもデビューウィン? 初優勝をKONDO RACINGで(達成)できて、すごい運命を感じています。チームとしても9年ぶり(※)の優勝かな? 優勝して帰ってきたら、(松田)次生選手が過呼吸になって倒れちゃうんじゃないかってぐらい泣いてたんですけど、(松田:「泣いちゃってました」)(松田を愛称で)“パパ”って呼んでるんですけど、パパがすごい泣いてて。近藤(真彦)監督もすごい喜んでくれていて、チームのみんなもすごい(喜んでくれた)。シーズンを見ていても、BS(ブリヂストン)勢がずっと強いなか、こうやって俺らも負けてないんだっていうところを見せられたんで、すごいうれしいです。
次戦から(サクセス)ウェイトがハーフになるので、いいタイミングで優勝できて……。次のオートポリスは去年僕がポール(ポジション)を獲って得意とするサーキットなので、予選ポールを狙いながら、今回みたいに観客の皆さんが楽しめるようなレースができたらいいなと思うので、松田選手とチームと力を合わせてがんばりたいと思います。
※ 前回の優勝は2016年第3戦もてぎ大会(熊本地震で5月のオートポリス戦が11月2日に代替開催となった)
No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT
吉本大樹
「ダンロップさんがばっちりハマるタイヤを作ってくれたおかげ」
前回の鈴鹿での(再車検の)失格……失格って重たいですよね、それまで準備したことが全部なかったことになるので、非常に残念なレースになりました。
(今回のレースに関しては)我々のLEXUS LC500は絶対にSUGOに合うと思っていたので、あとはタイヤとのマッチングでしかなかったんですけど、ダンロップさんが短い時間でこのコンディションにばっちりハマるタイヤを作ってきてくださって、公式練習でも“ぼちぼち”のフィーリングでしたし、予選も良かったです。決勝に向けては、初めて使うタイヤで、しかも昨日はウェットコンディションだったということもあってロング(ランのテスト)ができなかったので、タイヤがどれだけ保つかとか、そういうことも含めて全部分からないなかでのスタートになり不安でもあったんですが、序盤のペースが思ったより良かったですし、2番手3番手からは追い立てられましたけど、それ以降とのギャップは作れたので良かったと思います。ただ、自分のスティントが終わる頃には結構“ヘロヘロ”になってしまっていたので、後半のスティントでロングをかける時に少し心配ではありました。でも、昨日の雨で少しリセットされた路面コンディションも徐々にビルドアップしていった部分もありましたし、とにかく最後は河野(駿佑)選手のカッコイイ走りで抑え切ってくれて良かったと思います。
今回優勝できましたけど、周りを見渡せば、みんなフルウェイト(リミットに近いサクセスウェイト)のクルマばかりで、僕らが速いのは当たり前なのかなと。ただ、今回、ダンロップさんが作ってくれた新しいタイヤが、タイヤに非常に厳しいオートポリスでも、この方向性は活きてくるんじゃないかなという期待も持っています。今回は「軽いから勝てた」みたいな感じですけど、次回もまた優勝争いに絡んでいって、チャンピオンシップという部分ではもう厳しいので、来季に向けて、より強いチームにしていけるようなレースにしたいと思います。
河野駿佑
「最後の30分は予選アタック並みにずっと全開で走った」
率直に久しぶりの優勝は本当に本当に嬉しいです。だいたい吉本(大樹)選手がおっしゃってくれたんですけれども、2021年に優勝してから苦しいレースがずっと続いていました。そのなかで今年はLEXUS LC500という新しいクルマとともに戦ってきたんですけれども、前半戦はまったく勝負できず、ポイント圏内にいけるかいけないかという苦しいレースでした。(前回の)鈴鹿からうまくピースがハマってきたと思ったら失格になってしまって……ただ、実力自体は「800g足りなかったから速かった」わけではないと思っていました。
SUGOとはクルマの相性もいいと思っていましたし、ダンロップさんが新舗装に対して不安な部分があるというところで、本当に短い期間に新しいタイヤを開発してくださって……ぶっつけ本番でした。テストでも履いたこともないタイヤで、走り出してみないと分からないのに(公式練習では)雨が降っていてテストはできないし……って思っていたんですけど、少ない時間でもフィーリング自体はすごく良かったですし、予選で吉本選手が2位を獲ってくれたのも良かったです。
決勝では吉本選手が最初ツラそうでしたけど、なんとかトップを抑えてくれましたし、僕らのピット作業も速かった。気温が少し低くなったことも僕らには味方したんじゃないかなと思います。(赤旗再開後の)最後の30分は予選アタック並みにずっと全開で走って、あとはダンロップタイヤが最後まで保つだろうと信用して攻め切った結果、本当に久しぶりのトップチェッカーを受けることができて良かったです。
僕らとしては前回の失格があって(来季の)シード権も取れないんじゃないかというぐらいだったんですけど、(今日勝てて)まずはホッとしています。次のオートポリスは路面が特殊なところですが、コース特性としては(ウチの)クルマは合っていると思います。3時間レースで、またダンロップさんが今回のようにいいタイヤを開発してくださると思うので、それを信じて、そして第3ドライバーの伊東黎明選手も加わってどういう形で戦うか分からないですけれども、3人とチームとダンロップさんとともに連勝を目指して戦っていきたいと思います。