SUPER GT 2026 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第6戦 SUGO:決勝日】GT500レビュー:Astemo HRC PRELUDE-GTが塚越の目も潤む4年ぶりの優勝!PRELUDE-GTとしては今季3連勝を達成

 

第6戦 スポーツランドSUGO:決勝 GT500レビュー

 2026 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝が9月20日(日)、宮城県・スポーツランドSUGO(1周3,586m×84周)で行われた。心配された雨は昼前には止み、路面こそ薄く濡れていたものの、GT500・GT300ともに終盤まで激しい首位争いが続く白熱のレースとなった。GT500クラスでは、No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)が2022年10月以来となる勝利を飾り、Honda HRC PRELUDE-GTとしてはデビューイヤーで3連勝を達成。GT300クラスは、昨年のSUGO戦を制したNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が、ポール・トゥ・ウインの完勝で連覇を果たした。

□天候:曇り | コース:ウェット/ドライ | 気温/路面温度 スタート前(13:30)24℃/25℃、序盤(14:00)23℃/24℃、中盤(14:30)23℃/25℃、終盤(15:00)23℃/25℃、ゴール(15:30)23℃/24℃。

 

 

■レース前半は64号車と17号車のPRELUDE-GTや19号車GR Supraがトップを争う展開になる

 台風25号の接近による天候悪化が懸念されるなか、第6戦SUGOの決勝日を迎えた。午前中には雨が降ったものの、正午のウォームアップ走行開始時には止み、コースコンディションは徐々に回復。しかし決勝スタート直前になっても路面の一部には濡れた箇所が残り、日差しがないことで路面温度も上がらなかったため、レースコントロールはセーフティカー(SC)スタートを選択した。なお、GT500クラスは全車がドライタイヤを装着して決勝に臨んだ。

 午後1時30分、決勝レースがスタート。4周にわたるSC先導の後、5周目からようやく本格的なレースが始まった。ポールポジションからスタートしたNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)は序盤から快調なペースでレースをリード。予選2位のNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)の野村勇斗は、8周目までは1秒以内の差を保って追走していたが、その後は徐々に引き離されていった。

 さらに17号車はタイヤのグリップに苦しんだのか、背後から予選3位のNo.19 WedsSport BANDOH GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が迫り、17周目の馬の背コーナーで19号車にかわされ、3番手へ後退した。

 一方、トップの64号車は16周目までに4秒以上のリードを築いていたが、17周目以降は2番手へ浮上した19号車がじわじわと差を縮める展開となる。23周目にはその差が1秒を切り、26周目にはテール・トゥ・ノーズの接近戦となった。

 しかし、その26周目にアクシデントが発生する。6番手を走行していたNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)が、前方でコントロールを失ったGT300車両への回避が間に合わず接触。マシンの破片がコース上に散乱したため、ただちにFCY(フルコースイエロー)が宣言され、その後SC(セーフティカー)が導入された。

 車両回収とコース清掃を終え、SCはコースを離脱。33周目からレースが再開されると、17号車がすかさずピットインして塚越へ交代した。さらにNo.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)、No.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)も続いてピットへ向かった。

 このタイミングでの判断は見事に的中した。17号車の塚越は、翌周にピットへ向かった64号車の前でコースへ復帰することに成功する。前半戦で2番手を走っていた19号車は、37周目までピット作業を引き延ばしたが、これが裏目に出たのか、その後はペースが上がらず順位を落としてしまった。

 また64号車も、ピットアウト後に思うようにペースが上がらず、同じ33周目に作業を終えたNo.8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)や36号車に先行を許す。その後も順位を下げ、表彰台争いから後退していった。

 

 

■後半戦は2番手以下が混戦となるなか、17号車の塚越がトップに立って安定した走りで逃げ切る

 ピットインを最後まで引っ張ったNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が52周目にピット作業を終え、GT500クラス全車の義務ピットインが完了した。

 これにより17号車が正式に首位へ浮上。その後は2番手を走るNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野任祐との差を着実に広げていった。

 その後方では、38周目にドライバー交代を済ませたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)のサッシャ・フェネストラズが猛追を開始する。45周目に36号車をかわして実質6番手に浮上すると、実質5番手まで巻き返していた64号車、さらに3番手につける12号車も攻略。勢いそのままに100号車との差を縮めていった。

 そして65周目、1コーナーで39号車が100号車のインへ飛び込む。しかし立ち上がりでわずかに膨らみ、牧野にクロスラインで抜き返されてしまう。それでもフェネストラズは諦めない。翌66周目、再び1コーナーでインへ飛び込むと、今度は周回遅れを巧みに利用してオーバーテイクに成功。ついに2番手へ浮上した。

 さらに100号車の背後には36号車も迫っていた。ランキング首位の36号車は100kgものサクセスウェイトを搭載し、予選では11位に終わったものの、早めのピット戦略で順位を回復。後半スティントを担当した坪井翔が上位勢と遜色ないペースで追い上げ、72周目には100号車を射程圏内に捉えた。

 39号車、100号車、36号車はその後も1秒以内の接近戦を展開したが、77周目以降はGT300車両に進路を阻まれ、決定的な仕掛けの機会を得られないまま周回を重ねる。やがてそれぞれの間隔は少しずつ広がっていった。

 レース終盤、17号車は安定したペースで後続との差をさらに拡大。最後まで危なげない走りで84周を走り切り、今季初優勝を飾った。これによりHonda HRC PRELUDE-GT勢は第4戦から3連勝を達成した。

 塚越とAstemo REAL RACINGにとっては、2022年第7戦オートポリス以来となる勝利。ゴール直後のインタビューでは、塚越の目が潤むシーンも見られた。また今季GT500クラスへステップアップした野村にとっては、うれしいGT500初優勝となった。

 2位にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が入り、3位はNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)。ランキング首位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は、100kgのサクセスウェイトを背負いながら4位でフィニッシュし、ポイントリーダーの座を堅持した。

 一方、Nissan Z NISMO GT500勢では、予選14位と最後尾からスタートしたNo.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)が7位までポジションを上げる健闘を見せた。また、予選前日に千代勝正の負傷というアクシデントに見舞われたNo.23 MOTUL Niterra Z(高星明誠/佐々木大樹)は8位でフィニッシュし、貴重なポイントを獲得した。

 その一方で、表彰台争いを演じていた12号車は終盤にペースダウン。マシントラブルの影響とみられ、緊急ピットインを余儀なくされる。そのまま上位争いから後退した。

 

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