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今シーズン、ベテランの塚越広大選手とルーキーの野村勇斗選手の新コンビで戦いに挑んでいるNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT。前回の鈴鹿大会ではポールポジションを掴みながらも、決勝は2位と悔しい思いをしました。今回のSUGOは予選2位からスタートを切り、逆転優勝を達成! 野村選手にとってGT500初優勝であり、チームもまた2022年第7戦オートポリス以来となる歓喜に包まれました。表彰台でのドライバーふたりのシャンパンファイトを見守った金石勝智監督に話を伺いました。
No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT
金石勝智監督
── 今シーズンは公式練習や予選で好走を見せる一方、一番欲しい結果がなかなか出ませんでした。そのなかで今回はどのような助言をされたのですか?
「なかなか優勝できなかったので勝てて良かったです。うちのドライバーふたりはもともと速さがあるので、それをうまく引き出すためにふたりの意見を尊重しつつ、言いづらいだろうと思うことを僕が感じ取ってチームで共有するというかたちを日頃から取っているんです。たとえばエンジニアに対してふたりが『なにか違うな』と思っているようなところを僕が感じるんです。そういうところでフォローしてますね。まぁ、なんとなく彼らが言いたそうなことはわかります。(SUPER GT参戦以来、チームドライバーを務める)塚越なんて顔に出ますから(笑)」
── ドライバーのコンビが新しくなった今シーズン、金石監督と旧知の大駅俊臣氏がエンジニアに就任。チーム体制の変化がいい風をもたらしていると思いますか?
「体制が強化できていますね。チームレベルとしてのアベレージも上がったと実感しています。今年、ホンダ勢はプレリュードを新たに投入したのですが、シーズン序盤は大変でした。でも、”夏休み”の間に細かなところを見直してもらえたことで底上げができました。そこにチームがうまい具合に乗っかることができたという感じですが、今回ようやく結果を残せて良かったと思っています」

チェッカー後、クルマから降りた塚越広大選手(写真右)を金石勝智監督が労った
── 鈴鹿での悔しさを踏まえ、決勝に向けてどのような話をされましたか?
「ミーティングでは、よそのチームを見過ぎず、ブレないようにやっていこう、という話をしました。タイヤ選定やセッティングもそうですが、まずはブレないこと。自分たちが思っていることを素直に反映させようと伝えました。いわゆる『隣の芝生は青く見える』ですね(笑)。気になるとせっかくチームが持っている良さがなくなってしまい、その結果、自分たちが考えてやっていることじゃなくなる。そこから先をどう進めていくのかが不透明になってしまうんです。周りに影響されないことが大事だと伝えました」
── 決勝の展開は、監督の目にどのように映りましたか?
「今日はタイヤマネージメントが完璧でした。ふたりともタイヤがツラいときによく踏ん張ってくれたと思います。野村がうまくコントロールできたので、ピットインもあのタイミング(64号車より先)でやれたんです。野村はおとなしく見えますが、気は強いですよ(笑)。自分を持っているし、思っていることも気を遣いつつ言うべきことを言いますしね。それを塚越がうまくフォローして、互いがやりやすいようにしているみたいです。今回の優勝で、楽しみが最終戦まで続きそうな気がします。ホンダ勢が台頭してきたなかでこれまで結果が出ていなかったので、ようやくホッとすることができました。結果が出そうで出なくてつらいレースが続きましたが、今回しっかりと挽回できて良かった。優勝したことによってドライバーだけでなくチームの雰囲気もいい方に変わっていくので、ますますがんばりたいと思います」
