SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第7戦プレビュー】タイトル争いのサバイバル!今季も3時間レースで激闘必至

 

 

全8戦で行われる2025 AUTOBACS SUPER GTも残り2戦となった。10月18日(土)、19日(日)に、そのクライマックスともいえる第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が、大分県のオートポリスで開催される。昨年に続き3時間レースで、第2戦富士同様の戦いになる。オートポリスはタイヤに厳しい路面と言われており、ドライバーの技量もレース戦略でも力量の必要なレースとなるはずだ。そして最終戦前の一戦なので、今シーズンのチャンピオンシップも激しさを増す。このオートポリスの結果次第では、タイトルに接近できるだろうし、一方で最終戦を前に脱落するチームも出てくる。過去にも大量得点かノーポイントか、という選択を決断したチームも少なくない。まさに第7戦オートポリスは、王者へのサバイバルとなる激戦となるだろう。

※上の写真は昨年の第7戦オートポリスのスタート

 

■オートポリス連勝のGR Supra勢。2024、23年優勝の39号車と1号車が今年も中心か!?

 連覇を狙うNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は開幕戦岡山を勝利して以降、ドライバーランキング首位をキープしている。今季前半5戦(第4戦富士スプリント2戦として)までは1号車が2勝、No.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)、No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)と、GR Supra勢としては5連勝を飾った。直近の2戦こそ各車のサクセスウェイト(SW)が増えたこともあって勝利を逃したが、SWがポイント×1kgとなる第7戦は再びGR Supra勢の活躍が見られそうだ。
 昨年はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(今季は関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が勝利、2023年は36号車(今季の1号車)が勝利してチャンピオンに前進しており、オートポリスとGR Supraの相性は悪くない。優勝経験のある39号車、1号車をはじめSWの少ないNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗)などがスタンドを沸かしそうだ。

 

 

 

■今季限りとなったCIVICに勝利を!オートポリスで実績のある100号車や16号車の活躍に期待

 今季6戦を終了して、No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)の第3戦マレーシアでの決勝2位が最上位で、CIVIC TYPE R-GT勢としては思うような結果を残せていない。それでもドライバーランキングではNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)がGR Supra勢に続く6位につけている。
 昨年のオートポリスでは、その100号車がCIVIC勢最上位の決勝4位を獲得。2023年は16号車のNSX-GT(今季はNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮))がポールポジションから決勝2位と好結果を残した。先日、Honda/HRCはCIVIC TYPE R-GTは今季限りで、来季から新たなGT500車両としてPrelude-GTを投入することを発表した。陣営としても残り2戦で「CIVIC TYPE R-GTに今季の勝利を!」と奮戦するだろう。

 

 

 

■連勝して勢いがあるZ勢。オートポリスが得意の23号車、昨年予選1位の24号車が優勝候補か?

 今季前半こそ苦労したZ NISMO GT500勢だが、第5戦鈴鹿ではNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が予選2位から優勝。第6戦SUGOはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が予選5位から追い上げトップ争いに加わり、最終ラップでトップを奪って劇的な勝利を挙げた。Z勢としては直近2戦を連勝して勢いを感じさせる。そして過去のオートポリスではNISSAN車、特にNISMOの23号車(1号車)が6勝、昨年もNo.23 MOTUL AUTECH Z(今季は千代勝正/高星明誠)とNo.3 Niterra MOTUL Z(今季は佐々木大樹/三宅淳詞)が決勝2、3位の表彰台と好成績を残している。
 23号車は表彰台、いや最終戦でタイトルを争うためにも優勝、つまり最高得点を手にしたい。前戦優勝の24号車もオートポリスでは昨年はポールポジション、2022年に3位表彰台の実績がある。この2台を中心にZ勢が今年もオートポリスで表彰台を競う存在、いや優勝候補となりそうだ。

 

 

 

■GT300もランキング上位に注目!優勝候補は0号車ウラカン、2号車GR86、52号車GR Supraか?

 GT300クラスのドライバーランキングをリードするのはNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)の蒲生/菅波組だ。これに4.5ポイント差で続くのが、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)の平手となる。そして65号車コンビから8.5ポイント差でNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)、12.5ポイント差でNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)となっている。
 ランキングトップを走る65号車は、昨年のオートポリスでは決勝6位と決して悪くはなかったが、優勝の88号車(今季の0号車:小暮卓史/元嶋佑弥)と2号車(今季はHYPER WATER INGING GR86 GT:堤優威/平良響/卜部和久)が2位となったことで、その差を縮められて残り2戦(昨年は第8戦もてぎと延期の第5戦鈴鹿があった)で88号車の小暮/元嶋組にタイトルを奪われてしまった。それだけに今回のオートポリスはサクセスウェイト(SW)が69kgと重くても表彰台を狙いたい。またポイント差のある56号車、4号車、777号車は65号車に関係なく、最低でも表彰台で大量ポイントを積み重ねて、最終戦でのタイトル争いに持ち込みたい。
 一方で第7戦オートポリスは必勝体制なのが、No.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)だろう。昨年はこのオートポリス含め4勝を挙げてタイトルを手にしたが、今季はここまで最高位4位と表彰台に届いていない。現在のポイントを考えれば連覇は難しい状況なので、昨年も勝った相性の良いオートポリスで、意地の今季初優勝を成し遂げたい。また、2号車も2023年はポールポジション、昨年は2年連続の決勝2位とオートポリスでは結果を出している。今年こそ優勝して、最終戦で悲願のタイトル獲得を実現したい。そして2022、23年と連勝したNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)も優勝候補に挙げられるだろう。
 また昨年のウェット路面での予選でポールポジションのNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)も、天候次第では表彰台争いに絡みそうだ。また昨年の予選2、3位だった56号車と777号車も、ウェットのレースとなればSWの重さ(昨年も50kgを搭載)を跳ね返す走りで優勝もあり得そうだ。
 GT300クラスには九州や沖縄出身のドライバーやチームが多い。0号車の元嶋(福岡県)、2号車の平良(沖縄県)、昨年は悔しいリタイアに終わったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の井口(福岡県)、No.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)の坂口(福岡県)、No.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/清水啓伸/田中篤)の清水(長崎県)と田中(佐賀県)、360号車のチーム本拠(RUNUP)は佐賀県で、No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/木村偉織)のTEAM MACHも本拠は福岡県である。オートポリスでは彼らに多くの応援もあって、いつも以上に活躍してくれるだろう。

 

 

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