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□公式練習 天候:晴れ/雨| コース:ドライ/ウェット | 気温/路面温度:開始前24℃/31℃(9:20)、混走中盤25℃/32℃(9:55)、混走終盤25℃/28℃(10:25)、FCYテスト時22℃/28℃(10:55)、終了前22℃/27℃(11:25)。
10月18日、2025 AUTOBACS SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の公式練習が、大分県のオートポリスで午前9時20分より行われた。混走時間は105分、その後、FCY(フルコースイエローテスト)テストを20分、その後に各クラスの専有走行10分間が行われた。開始時点の天候は雲がかなり多いが晴れ。路面はドライだ。
全車が参戦7戦目になるGT500クラスは規定通り、今大会のサクセスウェイト(SW)が1ポイントにつき1kgに減らされ、ここまでSWの増加や燃料リストリクター制限で苦しんできた上位陣の巻き返しが大いに期待できる。それでもドライバーポイント1、2位のNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は61kg、ランキング2位のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)は53kgを搭載して第7戦に臨む。
序盤のトップは自身の4周目に千代が1分34秒846を記録したNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)。前回優勝のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)も1分34秒848を記録して2番手につける。3番手はNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)で1分34秒958、ポイントリーダーの1号車も山下が1分35秒001を5周目に記録して4番手だ。
GT300車両の1台がトラブルによりコース脇にストップしたため、公式練習は午前10時9分に赤旗が提示されて中断、10時17分に再開となる。走行再開後は目立ったタイム更新はなく、各車1分36〜39秒台のペースで走行、午前10時50分よりFCYに移行。このまま時間は23号車がトップ、24号車が2番手、16号車が3番手で終了した。
ところが続いて行われたGT300クラスの専有走行の途中から雨が降り始める。ワイパーは動き出すが、水しぶきが上がるほどの雨量ではない。とは言えニュータイヤに履き替えて予選シミュレーションを行える状況ではなくなった。
このためGT500クラスの専有走行では、一旦コースインしたチームの多くが相次いでピットイン。その後の走行を見合わせることとなる。そうした中、No.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)、No.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)らはウェットタイヤを装着して走行を開始。3号車はそのままピットに戻り、もう1セットのウェットに履き替えて再びコースへ。12号車はコントロールラインを通過して1分41秒322を記録。このほか14号車も走行を行っているが、いずれもタイム更新を狙ったのではなく、午後の予選を睨んでタイヤの皮剥き(保護コーティングを剥がす1、2周の走行)や雨のデータ収集をおこなったものと思われる。
結局、公式練習は混走序盤のタイム順のままで終了。23号車がトップタイム。24号車が2番手、16号車が3番手、1号車が4番手という結果となった。
GT300クラスでも、すぐにコースインしないチームが7台いたが、雨が降り出す可能性も考えるチームは早めにドライでのセットを決めたいところだ。
まずはNo.31 apr LC500h GT(オリバー・ラスムッセン/小山美姫/根本悠生)が1分45秒652とターゲットになるトップタイムを記録。少しして、昨年のオートポリス勝者のNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の小暮が1分44秒916と最速タイムを更新して1番手になる。続いてNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分45秒563、No.666 seven × seven PORSCHE GT3R(ハリー・キング/藤波清斗/近藤翼)が1分45秒630と続きトップ3が一気に入れ替わった。
開始から15分を過ぎてNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がようやくコースに出る。前戦でのクラッシュで交換したシャシーのセットアップ不足か、単にタイヤがまだ温まっていなかったのか、スピンを喫してしまう。だが大きなトラブルにはならず、走行に復帰した。
混走セッションも中盤には61号車が1分45秒164とタイムアップするが2番手は変わらず。するとNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/卜部和久)の堤が1分44秒823と0号車のタイムを更新して計時モニターの最上位に出た。
そして2号車がトップに出てからFCYテスト開始(10:50)までは、上位勢にはタイム更新はなかった。その中で、No.62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)がマシントラブルでコース外に出てストップ。これで赤旗が提示され、車両回収が終わるまで走行が8分ほど中断した。
FCYテスト時間中には2度のFCY走行が行われたが、その合間でNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が1分45秒302を記録して、2号車、0号車、61号車、666号車に続く4番手に浮上した。
GT300クラスの専有走行に入るすぐに雨がぱらつき、ウェットタイヤが使えるWET宣言が出る。だが、すぐに路面に変化が出るほどではなく、アタックに入るマシンも出る。ここで0号車の元嶋が1分44秒310のクラス最速を記録して、昨年の優勝車が公式練習をトップで締めた。また前戦SUGOのポールシッターであるNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)が1分44秒658で、No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)が1分44秒812で続き、トップ3が入れ替わった。2号車はタイム更新なく終わって4番手。5番手には52号車が1分44秒890でつけた。
千代勝正(No.23 MOTUL AUTECH Z)
「オートポリスは結構自信を持って走れるサーキット。感覚は良かった」
チームの持ち込んだセットもそうですが、オートポリスは結構自信を持って走れるサーキットのひとつです。そういい意味では、感覚はすごい良かったです。結果的に最初のタイムが残ったのですが、あれは最後(GT500専有走行時)に雨が降ったからで(全車アタックシミュレーションができていない)、その点はあまり楽観視していません。
ただ、予選も今のままで行くと雨になるのかドライになるのか、みんな分からない状況だと思うので、予選は“出たとこ勝負”になると思います。なので、そこでしっかりと集中して走れたらいいかなと思います。
(専有でウェットタイヤを使わなかったのは)いろいろデータも取れてるし、オートポリスは比較的路面がアグレッシブでタイヤに熱がすぐ入るので、そこ(いわゆる皮むき)は必要ないかなと思っていました。シーズンも残りふたつになったので、まずはここでポールポジションを獲るのが理想ですし、そのためにがんばるだけだと思います。Q1ですか? まだどちらが行くかは決まっていません。
元嶋佑弥(No.0 VENTENY Lamborghini GT3)
「クルマもタイヤも多分いい感じ」
トップタイムはたまたまです(苦笑)。予選シミュレーションをして出したわけではありませんが、クルマもタイヤも多分いい感じです。予選は雨予報もありますが、ドライでもウェットどちらでもいいので楽しくがんばりたいです。
以前(第5戦鈴鹿)は自分の希望で“尖った”クルマにしていたんですが、最近はクルマづくりを小暮(卓史)選手にお任せしています。公式練習ではロングも速かったので、決勝もまずまずかなと。ただ、ほかのチームはタイヤ無交換とかいろいろな作戦が出てくると思うので……そのなかで僕らは自分たちのやるべきことをしっかりやるだけですね。予選は、多分僕はQ1担当なのでQ2に繋げられればいいなと。あとは小暮選手にしっかり上位を獲ってもらえればいいなと思っています。