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2025 AUTOBACS SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の公式予選が10月18日、大分県のオートポリス(1周4,674m)で行われた。予選時間を経過するごとに小雨から雨へ、路面がドライから完全ウェットへと変わっていく、極めて難しいコンディションで行われた。この中で、GT500クラスはNo.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)の佐々木が雨をものともしない激走で、2年ぶりのポールポジション(予選1位)を獲得した。GT300クラスは前戦SUGOで初ポールポジションを獲得したNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)の小林が2戦連続で獲得。この2チームは、明日10月19日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。
□公式予選 天候:雨 | コース:ドライ/ウェット | 気温/路面温度 GT300 Q1開始時:20℃/24℃、GT300 Q2開始時:20℃/24℃、終了時20℃/23℃。
この日のオートポリスは事前の天気予報では午後から雨の天気予報が出ており、午前の公式練習では終了間際に雨となる不安定な天候となった。午後2時45分から始まったGT300クラスの公式予選Q1のA組開始直前にザッと雨が降ったものの、路面はドライのままで始まった。
前戦後のチームランキングにより、A組とB組に分けられて行われたGT300のQ1。A組は14台が出走した。コースオープンとともに全車がコースイン。タイヤをウォームアップさせていき、まずは第5戦鈴鹿のウイナーであるNo.7 CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン)が1分44秒056を記録し、これがターゲットとなった。これに対し、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が1分44秒514、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1分44秒700と3番手で続いた。そして最終的に、7号車がQ2にトップ通過し、9番手のNo.26 ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ)までの9台がQ2に駒を進めた。一方、セッション終了時に、2番手だった61号車がS字コーナーに差しかかったところで、マシントラブルか白煙を上げてストップしてしまった。
Q1のB組は61号車の車両回収とコース上に出た液体処理のため、スタートは15分遅れの午後3時18分に始まった。この間に、少しずつコースには雨が降りはじめた。B組でコースインした13台はワイパーを動かしながらタイヤをウォームアップさせていく。ここで公式練習のトップタイムを記録したNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(元嶋佑弥)が1分44秒466のトップタイムを記録。同じJLOCのNo.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮)が1分45秒415で続いた。
その後も各車が続々とタイムを上げていくが、0号車のタイムは更新されず。2番手に続いたのは1分44秒553を記録したNo.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介)で、3番手にはNo.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志)がつけた。このB組ではランキング4位につけるNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢)が、10番手でQ1敗退となった。
GT500クラスのQ1をはさみ、午後3時50分から始まったGT300クラスのQ2は、引き続き雨が舞い続けており、少しずつ路面も黒くなり始めた。チームによってはウェットタイヤを履いたほか、アウトラップ後に複数の車両が続々とピットイン。ウェットタイヤに換装するなど慌ただしい状況となった。各車がウォームアップを行いアタックに入っていくが、結果的にはスリックタイヤのまましっかりと熱を入れ、最後にアタックを行った車両がタイムを伸ばしていくことになった。また、Q1で車両トラブルを生じた61号車は修復が間に合わず、Q2走行は叶わなかった。
順調にタイムを更新していたのはNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史)だった。1分44秒619から44秒070まで詰めてトップをキープ。だが、最後の最後に逆転したのはNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3の小林利徠斗で、1分43秒496とただひとり44秒を切って、これで逆転のトップタイムとなる。そして、終了間際にはNo.11 GAINER TANAX Z(大木一輝)がコースアウトして、ウォールにクラッシュ。車体後部を大きく壊してしまい、明日の決勝への出走が心配される。
予選Q2を終了して、No.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)と小林は、前戦SUGOに続いてのポールポジション奪取となった。予選2位はNo.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、3位はNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/卜部和久)となった。ドライバーランキングでトップにつけるNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)は、予選4位で明日の決勝に挑むことになった。