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2025 AUTOBACS SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の公式予選が10月18日、大分県のオートポリス(1周4,674m)で行われた。予選時間を経過するごとに小雨から雨へ、路面がドライから完全ウェットへと変わっていく、極めて難しいコンディションで行われた。この中で、GT500クラスはNo.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)の佐々木が雨をものともしない激走で、2年ぶりのポールポジション(予選1位)を獲得した。GT300クラスは前戦SUGOで初ポールポジションを獲得したNo.7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)の小林が2戦連続で獲得。この2チームは、明日10月19日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。
□公式予選 天候:雨 | コース:ドライ/ウェット | 気温/路面温度 GT500 Q1開始時:20℃/24℃、GT500 Q2開始時:20℃/23℃、終了時20℃/22℃。
GT300クラスの予選Q1でのマシントラブル車両の処理で、走行は15分遅れとなった。このためGT500クラスのQ1は午後3時33分にコースオープン。予選開始前から小雨が降り始めており、ウェット宣言が出される中での走行ということもあって、各チームとも路面コンディションが悪化する前にタイムを出しておこうという判断から、いつもより早めの動き出しとなった。
まずはNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹)が計測2周目に1分33秒581を記録。No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(大草りき)が1分33秒983、No.14 ENEOS X PRIME GR Supraが1分35秒275で3番手につける。64号車の大草は、No.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)と共に次々に区間ベストを更新して、1分32秒623を出してトップに躍り出た。
対して38号車は第3セクターに入ったところで、全走車に引っかかってしまい、ここで惜しくもアタックを中断することに。仕切り直して1分33秒512までタイムを縮め、なんとか10位でQ2進出を果たした。これに続いて計測3周目に1分32秒638を記録したのがNo.3 Niterra MOTUL Zの三宅淳詞。計測4周目にはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南も1分32秒687と1分32秒台のタイムを記録する。
この結果、Q1は64号車が1位。2、3位は3号車と19号車で、Honda CIVIC TYPE R-GT、NISSAN Z NISMO GT500、TOYOTA GR Supra GT500がトップ3を分け合う結果となった。前戦SUGOで多重クラッシュに巻き込まれた64号車だが、Modulo Nakajima RacingのチームスタッフとHRCの懸命の修復作業が実って見事第7戦への参戦に漕ぎ着け、多くのファンの心配する声援に応えた大草。走行後のインタビューで「ファンの皆さんに心配を掛け、クルマを直してくれたチームの皆さんとHRCの皆さんには感謝しかない。この予選は行くしかないと思った」とその決意を口にした。またポイントリーダーのNo.1 au TOM’S GR Supra(山下健太)は5位、前戦SUGO大会優勝のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生)も9位でQ2に駒を進めた。
GT300クラスのQ2でクラッシュがあった影響で、GT500クラスのQ2はQ1に続いて開始時刻が遅れ、午後4時17分にコースオープンとなった。この頃には雨脚はさらに強まり、路面は完全なウェットコンディションに。これを受けて各チームとも走行直前になって慌ただしくウェットタイヤに履き替えてドライバーをコースに送り出した。
コース状況が悪化する前にと、早めのアタックを行うドライバーが相次ぐ。まずは14号車の福住仁嶺が1分39秒853、これに38号車(大湯都史樹)、No.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正)が続いた。14号車、38号車は結果的にこれがベストタイムとなったが、23号車の千代はその後もアタックを継続し、1分39秒845までタイムを縮めてみせる。
そのあとからアタックを行った3号車の佐々木大樹は、1分39秒460を記録して23号車を上回ってトップに上がった。結局、誰もこのタイムを上回ることができず、No.3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が今季初のポールポジションを獲得、No.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が予選2位となり、Z NISMO GT500が第7戦のフロントロウ(決勝グリッドの最前列)を独占する結果となった。チームにとっては2023年の第8戦もてぎ(千代勝正/高星明誠)以来、佐々木にとっては2023年の第4戦富士(リアライズコーポレーション ADVAN Z)以来のポールポジションだった。
予選3位にはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がつけたが、2位の23号車との差は僅か0.008秒だった。またQ1トップにしてHonda CIVIC TYPE R-GT勢で唯一のQ2進出となったNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)は予選8位。ポイントリーダーのNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は、Q2残り3分で2セット目のウェットタイヤを投入したが、1セット目で記録した1分42秒158がベストタイムとなって予選7位から3時間の決勝レースに臨むこととなった。