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10月6日(月)から、栃木県のモビリティリゾートもてぎで、GT500クラス5台、GT300クラス23台と合計28台が参加し、GTエントラント協会(GTE)主催の合同テストが始まった。午前は両クラスともに2時間、午後はGT500クラスが2時間、GT300クラスはは2時間30分のテスト時間が設けられ、各チームが精力的に周回を重ねた。
・走行時間:
08:30〜10:00 GT300 10:00〜10:30 GT300/GT500 10:30〜12:00 GT500
13:00〜14:30 GT300 14:30〜15:30 GT300/GT500 15:30〜16:30 GT500
・天候/路面:午前:曇り/ドライ 午後:曇り〜晴れ/ドライ
・気温/路面温度:午前開始時(8:30)25℃/26℃ 午前中盤(10:30)28℃/32℃ 午後開始時(13:00)27℃/32℃ 午後中盤(14:00)27℃/31℃ 午後終盤(15:00)24℃/39℃
■午前の走行では、GT500クラスは14号車GR Supraが、GT300は4号車AMGが最速タイムを記録
2025シーズンも残り2戦となったが、10月6日(月)最終戦の舞台でもあるモビリティリゾートもてぎで、GTE主催の合同テスト2日間の初日が行われた。このテストは2日間とも、午前はGT300クラスの走行から始まり、途中午前は30分間、午後は1時間がGT300クラスとGT500クラスの混走、その後にGT500クラスのみとなるスケジュールが組まれた。
これまでのGTEテストではGT300車両が主であったが、今回はGT500クラスからもブリヂストンのタイヤを装着するNo.12 TRS IMPUL with SDG Z、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT、ヨコハマを使用するNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが参加した。
一方GT300クラスは今季レギュラーとして参戦する21台が参加。そして、2台のテスト車両も走行した。
モビリティリゾートもてぎは前日の夜から雨が降ったことから、早朝はわずかに霧がかかり路面も濡れている部分があった。午前8時30分から始まった午前の走行は薄曇りで、気温25度/路面温度26度というコンディションで始まった。
路面状況の好転待ちなのか、すぐにコースインしないチームも見られたが、それでも多くの車両がコースイン。タイヤテストを中心としたメニューをこなしていくが、No.31 apr LC500h GT(オリバー・ラスムッセン/小山美姫/根本悠生)が設定の調整で、No.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)がミッショントラブルで長い時間ガレージでの作業を強いられた。
そしてGT500クラスも走行できる時間となり、、5台のGT500車両がコースイン。開始から1時間36分というところで、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが1コーナー先でストップ。このテストで最初の赤旗中断となった。エンジントラブルによるもので、その後61号車は終日ガレージで過ごすことになった。
その後は中断なく午前のセッションは進むことになったが、開始から2時間でGT300クラスは走行を終える。GT300クラスでは、この日は片岡龍也がひとりでドライブしたNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGが1分48秒442を記録し、トップで走行を終えた。2番手には堤優威がドライブしたNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GTが1分48秒546で続く。3番手はストップ前に山内が記録したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの1分48秒582となった。
GT500クラスでは、福住仁嶺がドライブしたNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraが1分36秒693で午前のトップタイムに。No.12 TRS IMPUL with SDG Zが1分36秒894で2番手。No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTが1分37秒235で3番手となった。
■平日のテストながら熱心なファンで賑わう。午後のGT500は19号車GR Supraが、GT300は65号車AMGがトップタイムとなる
午前の走行の後、モビリティリゾートもてぎではピットビューイングも行われ、平日にも関わらず集まった多くのファンで賑わいをみせた。
午後1時から始まった午後のセッションは、開始時こそ曇り空だったが、次第に青空も見えはじめることに。気温27度/路面温度32度というコンディションで始まった。ピットで作業を続けることになったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTを除く22台がコースインし、午後も精力的にタイヤテストを続けていくことになった。
時折コースアウトも見られたものの、赤旗中断はなくセッションが進み、午後2時30分には再びGT500クラスがコースイン。1時間の混走が続けられた。その後、午後3時30分からはGT500クラス5台のみの周回となり、少しずつ暗くなっていくなか、午後4時30分にチェッカーを迎えた。結果的に午後は一度も赤旗中断はなく走行が行われた。
GT300クラスでは、ランキング首位のNo.65 LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥が1分48秒028でトップタイムに。午前トップタイムのNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGが1分48秒064で2番手となった。3番手にはNo.2 HYPER WATER INGING GR86 GTが1分48秒118で続いている。
GT500クラスは、阪口晴南がドライブしたNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraが1分37秒598でトップに。No.12 TRS IMPUL with SDG Zが1分37秒918で2番手。3番手にはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraが1分38秒396で続いた。なお今回参加したGT500クラスのうち、No.19 WedsSport ADVAN GR Supraを除く4台はこの日限りの参加となっている。
■初日走行のドライバーのコメント
No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
福住仁嶺
「今回テストを行うチャンスに恵まれたので、基本的にタイヤテストをずっとこなした1日になりました。結果的にトップタイムにはなりましたが、今シーズンのGR Supraのポテンシャルを考えればもっとタイム差を作りたかったところです。とはいえ、他チームもタイヤテストを行っている状況だったので、タイミング次第で結果は変わってきていたと思います。ただ大嶋(和也)選手が乗っていたときもずっと上位でしたし、今シーズンはエンジニアも変わり、もてぎのデータも得ることができたので、非常に良いテストにできたと思っています」
No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
阪口晴南
「今日はセットアップよりもタイヤの評価がメインのメニューになりましたが、時間いっぱいまでかなりのセット数を履いたと思います。すごく良くなっていると思いますし、自分たちのベンチマークを超えることができています。またシチュエーションに応じてタイヤを選ばなければいけないところで、タイヤチョイスを間違わないようにする準備ができていると感じました。前回(第6戦SUGO)、ヨコハマ勢としては24号車がチャンスを活かして優勝を飾りましたが、僕たちとしては嬉しさ半分、悔しさ半分のレースになりました。自分たちとしてもベストな選択ができたかというと正直悔しさが残るので、残り2戦、その借りを返すようなレースにしたいですね。まわりがサクセスウェイトを下ろす状況ですが、(その状況も)楽しみですし、最低限表彰台には上がりたいですね」
No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
片岡龍也
「(昨年の)最終戦とは気温もぜんぜん違う状況でしたが、明日は気温も下がると聞いているので、明日は谷口(信輝)選手にしっかりとテストをお願いしたいと思います。今シーズンはセパン(第3戦)以来チームが良い流れにありますし、少し気温が下がったSUGO(第6戦)でも手ごたえを得られています。今日も午前中はトップタイム、午後は2番手と好調のまま来ているので、第7戦オートポリスまでの流れはできたかな、と思っています。(今年も)最終戦は急に寒くなると思うので、そこでどうタイヤを合わせ込むかだと思っています。明日のテストで最終戦に向けてどのタイヤを選ぶかがポイントになりそうですね」
No.65 LEON PYRAMID AMG
蒲生尚弥
「今日はひたすらタイヤテストをこなした1日でした。ただ、(例年の)最終戦よりも気温がかなり高いコンディションだったので、なんとも言えないところです。また実際のレースではもう少し路面の状況も良いのではないかと思います。そうすると他メーカーが速くなるイメージもありますからね。第7戦オートポリスはまだサクセスウェイトもあるので、優勝争いや表彰台争いはまだ厳しいかもしれませんが、その中でもポイントをしっかり持ち帰り、最終戦で思いきりやるだけだと思っています」
No.2 HYPER WATER INGING GR86 GT
堤 優威
「基本的にタイヤテストをメインにこなしていきました。タイムは良かったですが、想定よりも路面温度が低かったところもあるので、満足はしていませんが、今までと違う視点のタイヤも発見できたので、この先の武器になるかとも思っています。第7戦オートポリスに向けてはまた参加条件(性能調整)が厳しくなってしまったのですが、毎年優勝争いができているコースですし、第6戦SUGOではクラッシュしてしまったので優勝して最終戦に繋げたいと思っています」
GTE もてぎテスト:1日目リザルト