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第2戦富士大会が終わったばかりだが、いよいよ次はマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでの第3戦が6月27、28日に開催される今年のSUPER GT。その第3戦を控えた5月7日(水)に、三重・鈴鹿サーキットにてGTエントラント協会(GTE)が主催するGT300、GT500クラスの合同テストがスタートした。ヨコハマタイヤを装着するGT300クラス車両8台とGT500クラス車両2台、そしてダンロップタイヤを装着するホンダ開発車両1台の計11台が参加した。
・走行時間:混走1回目13:00〜14:30、GT500専有走行14:30〜15:30、混走2回目15:30〜16:00、GT300専有走行16:00〜17:00。
天候/路面:晴/ドライ
気温/路面温度:混走スタート時(13:00)20℃/41℃、GT500専有時間(15:00)23℃/44℃、GT300専有時間(16:00)20℃/38℃、終了時(17:00)20℃/29℃。
■好天に恵まれた鈴鹿サーキットで11台のSUPER GTマシンがテスト走行を実施
初日のテストは午後1時から午後5時まで行なわれ、GT300クラスは午後1時から午後2時30分(セッション1)、午後3時30分から午後5時(セッション2)の2回、一方、GT500クラスは、午後1時から午後4時まで通しでの走行を実施した。
この日、鈴鹿ではやや冷たく強い風が吹いてはいたが、日中は青空が広がる好天気に恵まれた。今回、参加したのは、No.0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥/坂口夏月)、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也/中山友貴/奥本隼士)、No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)、No.9 PACIFIC アイドルマスター NAC AMG(阪口良平/冨林勇佑)、No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)、No.25 HOPPY Schatz GR Supra GT(松井孝允/佐藤公哉)、No.62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)、No.666 seven × seven PORSCHE GT3R(藤波清斗/近藤翼)のGT300クラス車両8台と、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)のGT500クラス2台。これに加え、ダンロップタイヤを装着するHonda開発車両のNo.99 CIVIC TYPE R-GTの1台が出走。この99号車は開発車両をModulo Nakajima Racingが”借りる”形であり、伊沢拓也と大草りきのふたりがステアリングを握った。
■GT300の最初のセッションでは6号車フェラーリが好タイムを記録
午後1時の開始とともに、各車がコースイン。走りはじめは定期的にピットインを繰り返す様子が見られたが、その後は周回を重ねる形でセッションが進んでいく。なお、鈴鹿では4月上旬に開催されたF1日本GPに向けて東コースの路面張替えを行なっており、参加車両にとっては改修後の初走行となるため、フィーリングの変化を確かめつつ、データ収集に勤しむこととなった。
GT300クラスでは、混走のセッション1終了が近づくなか、6号車のムンタンが1分57秒303をマーク。だが、セッション2に入ると、666号車の藤波が早速1分57秒192を出してトップに立った。さらに、午後4時を過ぎ、GT300クラスの専有枠に入ると、再び6号車のムンタンが1分56秒436までトップタイムを引き上げる。セッション終了およそ30分のあたりで、0号車の元嶋が1分56秒690で2番手に。さらに終了間際には、18号車の小林が1分56秒966をマーク。3番手時計を刻んだが、6号車のタイムにはいずれも及ばなかった。
一方、3時間という長時間でのテストとなったGT500クラスでは、GT300クラスとの混走枠で、まず19号車の阪口が1分45秒288をマークした。富士大会終了後、サーキットで一旦クルマを整備してから鈴鹿入りし、セパン、鈴鹿の2戦を意識して持ち込まれたタイヤでの走り込みを行なったという。
その後、午後2時30分から1時間のGT500クラス専有走行では、24号車、99号車が各ベストタイムを更新。なかでも、99号車はセッション半ばで伊沢が1分45秒077をマークし、これがこの日のトップタイムとなった。
安定したコンディションのなかで進められたテスト初日。走行時の接触、クラッシュはもとより、黄旗や赤旗も出ることなく極めてスムースな形で全セッションを終了している。
テストは明日、5月8日(木)も行なわれ、午前8時と午後1時からそれぞれ開始予定となっており、サーキットでの観覧も可能だ。
■GT500
No.99 Hondaテスト車両 CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也
今回、僕らにとっては通常のタイヤテストではあるのですが、ただ、レースから日数的にあまり日がないので、何かあったときのことを考えて99号車を借りているという形になります。東コースの舗装が結構変わりましたね。そこのフィーリングは結構違いました。99号車なので”自分のクルマ”と感覚が全然違うんです。まさに”他人(ヒト)のクルマ”です(苦笑)。同じようにセットアップしても別のクルマのように感じますね。慣れが必要です。今日は、結果としてベストタイムが出ましたが、正直なところ”MAX”で乗れてはいないです。壊さないように……と思いながら走っていました。落ち着かなかったですね。ただ、タイヤはちゃんとテストができているので大丈夫です!
No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
国本雄資
夏場のレースに向けて、新しいタイヤのテストをしています。一方で、第2戦富士の決勝では最後ペースダウンしてしまったので、その内容を振り返りつつ、次の準備をしています。今日はコンディションも良かったのですが、全体的に今年のクルマは一発のタイムが出ることを改めて確認することができましたね。今日もフィーリングが良かったですね。毎年の目標でもありますが、この先は優勝を意識して戦っていきます。予選でのパフォーマンスも高くなり、いいところからスタートできる自信もあるので、あとはレースで力強く戦えるクルマとタイヤ作りを目指してやっていきたいですね。クルマのフィーリングがいいので、チームのフィーリングもすごくいいんです。僕自身もうまく乗れている気がするので、あとはそれをひとつにまとめて結果に繋げるだけですね。
■GT300
No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
片山義章
今テストではやることがたくさんあるので、とてもいい勉強になっています。それと、鈴鹿は東コースの路面が変わっているので、走ってみたら、やはり今までのバランスとは全然違うと思いました。セパンは、自身初になるんです。ここまで好調でやれているので、富士で勝てた流れを維持してセパンでも戦いたいと思います。
No.18 UPGARAGE AMG GT3
野村勇斗
2戦終えてSUPER GT車両にも慣れてきたと思います。まだ2戦を終えたばかりではありますが、自分としてはだいぶ成長できているんじゃないかなと思います。ただ、2戦とも結果が残っていないので……。悔しいですが、今後に向けてチームもだんだんと良くなっていくと思いますし、中盤に向けて楽しみにしています。次のセパンはまったく初めてになるので、レースのオンボードなどをたくさん調べて、チームとのミーティングも重ねて準備していきたいと思います。
GTE 鈴鹿テスト:1日目リザルト