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□公式練習 天候:晴れ| コース:ドライ | 開始前15℃/23℃(9:20)、中盤15℃/26℃(10:00)、終盤19℃/28℃(10:30)、専有走行20℃/30℃(11:00)。
2025年のAUTOBACS SUPER GTがスタートし、開幕戦となる「OKAYAMA GT 300km RACE」の公式練習が4月12日午前、岡山国際サーキットで行われた。サーキットは快晴で、絶好のレース日和の下、公式練習は午前9時30分より混走75分間、専有走行各クラス10分間で行われた。
3月に行われた公式テスト岡山は雨模様だったが、路面は対照的なドライコンディションとなった。そして、GT500クラスでは半数以上が開始からしばらくはコースインを控えるも、20分ほど経過するとほとんどがピットアウト。各車とも1分20秒台、1分18秒台と周回を重ねるごとにタイムを上げていく。
そうした中、2024年のGT500王者であるNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の坪井が8周目に1分17秒726を記録してトップに浮上、9周目には1分17秒208までタイムを縮めた。
続いてNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が1分17秒733で2番手に浮上。さらにNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が1分17秒843で3番手に続く。4番手はGT500ルーキーの小出が1分17秒854を自身の7周目に記録したNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)がつける。その後は各車ロングランや確認走行に移行した様子で、1分20~21秒台の安定したペースで周回を重ねる展開となり、目立ったタイムの更新はなく2クラスの混走時間は終了した。
午前11時05分からのGT500クラス専有走行では、16号車と24号車がセクター1で自己ベストタイムを更新するも、その後のセクターでは伸び悩んで混走でのベストタイムを上回ることができない。
その一方で、混走12番手だったNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は1分17秒979までタイムを縮めて6番手。混走6番手のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)も1分17秒826で3番手に浮上。
それでも混走で1号車、16号車が記録したタイムを上回るチームはなく、午前11時15分にチェッカーフラッグが提示され、公式練習は順調に終了した。この結果、昨年の岡山でポール・トゥ・ウインを記録している1号車が、今年の公式練習もトップタイム。そして2、3番手は16号車、14号車と混走時と変わらなかった。Nissan Z NISMO GT500勢では、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)の8番手が最上位となった。
GT300クラスは、GT500チームとは違い公式練習の開始とともに8割近くのチームがコースイン。3月の公式テスト岡山が雨模様だっただけに、皆が積極的に周回を重ねていく。
開始10~25分時点では岡山がチーム本拠のNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が1分26秒348で、続いてNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が1分26秒131でトップに出る。そして、この開幕戦が大幅改良を施した新シャシー&ボディのデビューとなるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分25秒208で、早速のトップタイムを記録。2番手には岡山にもガレージがあり第2のホームであるNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が1分25秒259で続いた。
さらに今季から新チームとして戦うNo.26 ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信)が3番手に浮上し、その後ろにはこちらも新チームのNo.666 seven × seven PORSCHE GT3R(藤波清斗/近藤翼)が上がり、テスト走行が多くない中でポルシェ911GT3Rがさすがの出来の良さを披露する。そして開始から30分に近づくとNo.9 PACIFIC アイドルマスター NAC AMG(阪口良平/冨林勇佑)が4番手に浮上し、3月の公式テスト岡山の初日午後に3番手がフロックではないことを証明して見せた。
その後の混走時間では、各車が決勝に向けた車両セッティングやタイヤ状況の確認、ドライバーの習熟走行などのテストを行ったためか、上位だけでなくほとんどチームで大きなタイムアップは見られなかった。
そしてGT300クラス専有の10分間では、昨年チャンピオンの0号車と同じチームのNo.87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)、そして’No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)は走行せず。また混走時の3番手26号車や昨年の開幕戦岡山ポールポジションである65号車も早々にピットに戻った。逆に61号車はラスト5分に井口が軽く走っただけと、全般的に目に見えて速さをみせる車両はなかった。
これもあって、上位勢のベストタイムは混走時から更新はなし。この結果、開幕戦岡山の公式練習の最速はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内が混走時に記録した1分25秒208となった。これに6号車、26号車、9号車、666号車というトップ5だった。
そして、午後2時からは2025 AUTOBACS SUPER GT開幕戦岡山の公式予選が始まる。今季の予選は、Q1を勝ち抜いたGT500が10台、GT300は18台がQ2でポールポジションを争うノックアウト方式に戻った。それだけにQ2のラスト数分のアタック合戦は緊迫感がさらに高まるはず。Q2終盤に限らず、Q1でも生き残りを賭けた戦いもあり、今季の初の予選は要注目だ。
坪井 翔(No.1 au TOM’S GR Supra)
「ノーウェイトで予選をやる以上は、ポールを獲りたい」
正直、他のクルマがトラフィック(コースの混雑)でタイムを出せているのかいないのかわからないし、すべての状況を見切れていないんですが、そのなかで(2番手のNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16に対して)あれだけの差(0.455秒)をつけてのトップタイムなので、クルマの調子も、流れもかなりいいと思います。
ただ、乗ったフィーリングとしては、若干”足りていない”んです。その辺を詰めていかないと、Q2でポール(ポジション)は獲れないと思います。でも、このセッションでいろいろテストをして”これだ!”というものは見つかったし、予選に向けてのポジティブな材料は揃ったかな。Q2はちょっとしたことで順位が変わるし、準備としてやれることがあると感じている以上は詰めていきたいです。ただ、やりすぎると失敗するのでその辺のバランスを見極めないと。
今年はポールポジション(で授与の)1点が大事なので、ノーウェイトでのガチンコで予選をやる以上は、(開幕戦で)ポールを獲りたいですね。予選はQ1が山下選手で僕がQ2を担当します。しっかりタイムを出し切りたいですね。
山内 英輝(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)
「トラブルはあったけど、トータルでのバランスは良い」
今季から新車になって、”もう少し、こうしたいな”ということはありますけど、トータル的なフィーリングとかバランスは良かったです。ただ、トラブルもあってしっかり走れていないので、その後の傾向が確認できていないんですけど……そのトラブルも”最終的には解決しているであろう”というところまで持ち込めたので、予選で(トラブルが)出ないことを祈っています(苦笑)。トップタイムはそのトラブルが出る前、すぐに出た感じです。
トラブルについてはチームがしっかり改善してくれて、さらに走り始めのバランスより良くなった状態で予選に挑めると思いますので、いい結果で今日を終われるようにがんばります!