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Round1 MOTEGI GT CHAMPION RACE |
4.2 sun. - Race
■GTC初の父子ドライバー同時エントリー
今回、No.9 大黒屋ARCぽるしぇで出場する佐々木秀六は、No.27ダンテールプロジェポルシェの佐々木孝太の父。GTCでは、影山正彦(No.39 デンソーサードスープラGT)と影山正美(No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R)、脇阪寿一(No.18 TAKATA童夢NSX)と今シーズンからエントリーした脇阪薫一(No.19 ウェッズスポーツセリカ)など、兄弟で同時にエントリーする例はあったが、親子がともにドライバーとして出場するのはこれが初めてとなる。
佐々木秀六「(98年の)鈴鹿(開幕戦)と大きな事故のあった富士(第2戦)以来2年ぶりのレースです。今回、孝太が乗ってるクルマで出ていたんです。鈴鹿の仲間である日置さんの粋な計らいでこういうチャンス(スポット参戦)を与えてもらって、感謝しています。『1回親子で走ってみたら?』と言われ、親としても一緒に走ってみたいと思っていましたしね。GTには以前ちょこっと乗ったぐらいですが、不安よりもやってみたいという気持ちが強かったです。われわれは合計年齢102歳のコンビですから、孝太には『オレがいったら道を譲れ』と言いたいです(笑)。オレは先がないけど、おまえには先があるってね。冥土の土産にはちょっと早いけれど、思い出に残したいですね。心のなかでは、孝太にいつかは(レースカーに)乗ってほしいというのはありました。でも、こちらから乗れと言ったことはなくて、レースがやりたいと言いだしたのは本人です。同じクルマでコンビを組んでル・マン24時間に出るというのが長年の夢です」
佐々木孝太「GTは今回がデビューレースです。今年はF3とGTにフル参戦します。勉強しながらの1年になりますが、GTで覚えたことをF3にも生かしたいです。親父のNo.9とはクルマの差があるので速さでは負けますけれど、決勝はおじさんコンビには負けないようにしたいです。(セッティングや予選は)西澤さんにおまかせです。とりあえずポルシェの耐久力を生かして地道に走り、完走してポイントゲットしたいです」
■泉南青年会議所のメンバーがGTCを視察
昨年、GT-Aの「地域交流宣言」に基づいて、高橋国光会長をはじめとするGT-Aメンバーが横山ノック前大阪府知事を表敬訪問。市街地レース開催の可能性について意見交換するなどしたが、今回、市街地レース開催候補地のひとつに挙げられている「りんくうタウン」を地元に抱える泉南青年会議所のメンバーが、もてぎを視察に訪れた。視察メンバーのひとり、砂本兼三同会議所副理事長によれば、「昨年、新聞紙上で横山府知事と高橋会長の会見の記事を読み、たいへん興味を持った。青年会議所では毎年、街おこし事業を行っているが、今年は7月に泉佐野市でドライバーなどをお呼びしてGTレースに関するプレゼンテーションを行いたい」とのこと。青年会議所のメンバーにはレース経験者もおり、同じ大阪南地域の堺青年会議所にはカートクラブもあるなど、モータースポーツへの関心は深いという。「GTCは知っているクルマが走っているのがおもしろいですね。市街地レース開催にはクリアすべき課題がたくさんありますが、レースの活気を街づくり、街おこしにつなげていければ、と思います」(砂本副理事長)
No.18 TAKATA童夢NSX(フリー走行1位)
脇阪寿一「クルマは調子いいね。47秒〜48秒台で走れば、途中で2回給油してもイケるかも知れん(笑)。ミッションが入りにくいかって? オレと金石さんはけっこうシフトダウンのコツをつかんでるから大丈夫。金石さんには、今なに聞いてもアカンで。今、どうやって表彰台でガッツポーズしようか、考えてはんねん。ウィニングランでどうやってウィリーしようかな〜とか」
金石勝智「寿一はスタートのときにウィリーするらしいで(笑)。朝は1周しか乗ってないけど、クルマはいいと思う。ちょうど1周したとこで赤旗が出たから、そこでやめとこかっていう感じでね」
No.910 ナインテンアドバンポルシェ(フリー走行クラス1位)
余郷 敦「初の満タン(走行)で、重い分をちょっと合わせてみました。多少かったるい感じはあるけど、思ったほどは悪くないです。決勝スタートはたぶんボクです。クルマのコンディションはいいと思います」
和田 久「え、トップタイムだったんですか? 昨日の流れで来てるから(調子はいい)。クルマの素性がすごくいいので、満タンでもバランスは大きく変わらない。決勝でもコンスタントにいって、なにもなければ表彰台に上がれるでしょう。ただ、タイサン(No.26シェルタイサンアドバンGT3R)もエンジンが壊れたみたいですし、ミッションも壊れたりしています。ただ、GT3Rはなにもしなくてもこんなに速いのは正直言って驚きです。もちろん、タイヤも体制も良いんでしょうけれど。デビューウインですか? そないに甘ないでしょう(笑)」
No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(フリー走行クラス2位)
松本晴彦「満タンで、まだちょっとリアがオーバー気味ですけど、まあまあいいんで、決勝でも淡々と走りきれば上位に上がれるチャンスもあると思います。『鬼のいぬ間』じゃないですけど、クスコさん(No.77 クスコスバルインプレッサ)がいない今のうちに表彰台に上っておきたいですね。雨さん(雨宮勇美代表)のよろこぶ顔がみたいです」
No.3 ユニシア・ザナヴィスカイライン(フリー走行6位)
田中哲也「新型(のスカイライン)はもちろん速いんですが、コンスタントに走りきればボクらにもチャンスはあると思います。NSXにはトラブルが出ているみたいですし、スープラ勢はなぜだか速くないですからね。表彰台に上れる可能性は十分あると思います。シーズン後半になると新型が速くなってくるだろうし、ボクらのクルマは古いからどんどんつらくなってくるでしょうから、今のうちに(ポイントを)かせいでおかないとね。長谷見さんが言うてましたけど、古いクルマだとかえっておカネかかるんですよ。新車だったらそのままポンと走れますけど、パーツを新しくしないといけないですからね。中古車をレストアしてもおカネかかるじゃないですか。それと同じですよ。今回は久しぶりに勝ちたいですね」
No.26 シェルタイサンアドバンGT3R(フリー走行クラス3位)
松田秀士「エンジンが突然ドカンといっちゃいました。メーター上はなんの兆候もなかった。しょうがないよね、こういうのはね」
千葉泰常監督「壊れたエンジンは去年の富士1000kmの決勝ともてぎのテストで使ったもので、まだ1500kmも走ってない。朝のうちに壊れて、逆についてると思いますよ。年の初めからル・マンの練習です。まあ、マイペースでいこうよ。今年はうちのメカ4名に加えて、東京R&Dと科芸専と組んで2名ずつメカニックが来てくれています。東京R&Dは風洞をもっているんで、空力とサスの問題をいろいろやりたいですね。富士のテストが終わったら、ポルシェの1/4モデルを作って風洞実験をやっていきます。その関係でバイパーに(東京R&Dと関係の深い)柴原真介に乗ってもらってます。科芸専はもともとユニークな発想でレースに参戦してきていますし、先生がミッレミリアに出たりしている関係で、実際にうちのチームで講習を兼ねて参加してもらってます。いい新入社員もほしいですし、うちとしてもメリットがあると思います。ドライバーを育てるのは難しいんで経験のある人を乗せていますが、チームスタッフとしては若い人を今後もどんどん使っていきたいと思ってます。ル・マンとマレーシアにも若い人たちを送りこみますよ。うちとしてはル・マンを制することが今後の最大の目標です。全日本で開発したクルマをル・マンに送り込むために、ル・マンを一区切りとしてその後は2カー体制にして、来年のル・マンも目指したいと思ってます」
No.11 アビリティ・マリオポルシェ(フリー走行クラス14位)
北浦健吾「朝の走行でエンジンがダメなっちゃったんで、このまま出走取り消しとなります。昨日調子が悪くなった足回りは、ロッカーアームに見た目ではわからないひずみが出てたみたいで、取り替えたら直った矢先なので残念です。1週間前に参戦が正式に決って、急遽クルマを持ってきたような状態なので、スペアがないんです。今後は、富士のテストはお休みしてSUGOのテストには間に合わせるつもりです。もうちょっと煮詰める時間をとれという戒めでしょう」
宮城 光「時間切れですよ。メカニックが徹夜で作業してくれて、足回りなんかを直してくれんですけど、ボクらの練習を含めて時間切れということでしょう。4コーナーでGがかかるときに突然燃料が来なくなって、ストップしました。たぶんフューエルポンプ系の不具合だと思います」
No.38 FK/マッシモセルモスープラ(フリー走行12位)
竹内浩典「朝はレース以上にかなりの周回数を走ったタイヤだったんで、そのわりにはいいと思います。とりあえず、速いクルマはほっとくしかないですね。スープラ勢トップを目指します。スタートは立川です」
No.81 ダイシン シルビア(フリー走行クラス7位)
大八木信行「今年は唯一のS15シルビアになってしまったわけですが、NISMOには以前から協力しもらってるし、今年も同じ体制です。今まで以上でも以下でもないという関係。去年まではNISMOはザナヴィ号(No.15 ザナヴィARTAシルビア)のデータをオープンに提供してくれていましたが、今年それがなくなったことに不安はありません。たまたまうちもS13からずっとシルビアでやってきているので、データもノウハウも蓄積されていますから。坂東さんのところ(No.19 ウェッズスポーツセリカ)が、車種が変わってもずっとトヨタでやってきて、チェイサーやエクシヴのデータを含めて今のセリカにたどりついているのと一緒だと思います。それに今年のクルマは去年と大きくは変わっていないので。今年チャレンジする新しい項目もあるけれど、はっきりした方向性をもってやってます。
まだ1戦目なんで答えは出ないけれど、自分としては、シルビアはまだまだ進化できるクルマだと思ってます。今年に関しては、とくにシャシー側のデータをたくさん集めていますね。これからも日産系にはこだわっていきたいと思ってます。でも新しく(GT300クラスを)始める人はやっぱりポルシェを買うでしょうね。飛行機に乗ってそのまま1週間後にレースに出られるクルマですから。半年かけてデータを採り続けて、オフにテストを続けなければならないクルマでやる人間と、ポルシェでやろうという人間とでは、考え方が根本的に違いますよ。レースの目標を立てたことはないです。テストでやってきたこと、シミュレーションがほんとうにどこまでできるか、できなければそれはなぜか、いかに精度の高いシミュレーションが組めるかの繰り返しで、順位やデータ採りなんて、あくまでも結果論だと思ってます」
■ブリヂストン
「各車種ごとに構造が違います。サイズはスカイラインとスープラが同一、NSXとマクラーレンのリアが同じでフロントは幅と径が異なります。コンパウンドはミディアムとソフトの2種類。ライフはどちらでも大丈夫ですが、各チームによって選んでいるタイヤは異なります」
各チームのタイヤ選択
ソフト:No.1、No.2、No.3、No.8、No.16、No.38、No.64
ミディアム:No.6、No.18、No.30、No.100
(以上インサイドレポート班調べ)
■ミシュラン
「去年のパッケージでは、ここではパーフェクトレースだったんですが、今回はどうもうまくいきませんね。オフのテストからいろいろトライしているんですが、原因がはっきりしないままタイムが出ない状態なんです。タイヤを去年のスペックに戻しても、去年のタイムが再現できないんですよ。今回、持ってきたのは去年のものをベースにしたものが1種類と、新しく進化させたものが3種類の合計4種類です。選んでいるのは、3車(No.35、No.36、No.37)とも中間のものです」
■ヨコハマ
「GT500クラスはハード、ミディアム、ソフトの3種類を用意しました。選んでいるのはNo.25とNo.39がミディアム、No.55がハードです。
GT300のほうは全車同じもの。構造もコンパウンドも一緒です。MRもFRもRRもFFも、まったく同じです。シーズンオフのテストでうまい構造を見つけられたので、1シーズン通して基本的な変更なしにこれでいけると思います。No.7は交換なしでもライフとしては保ちますが、給油時間が30数秒かかるので交換はすると思います。No.910はリアがややきついかもしれませんね。ポルシェの特性としてリアがきついんです」
■ダンロップ
「供給体制は昨年と変わりなく、積極的に参加するという状態にはありません。チームのほうから要望があれば、有償で提供するというかたちです。タイヤ自体の開発もストップしていまして、一昨年のスペックそのままです。種類としてはGT500クラスはソフトとミディアムの2種類で、チーム(No.21、No.88)が選んでいるのはソフトのほうです。GT300はミディアム1種類です」
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