SUPER GT 2025 SERIES

JAPANESE FIA-F4 CHAMPIONSHIP

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【第4戦 富士:Race2】決勝GT500レビュー:ENEOS X PRIME GR Supraの福住が王者を抑え込んでポール・トゥ・ウインを達成!

 

第4戦 富士スピードウェイ:Race2決勝 GT500レビュー

 2025 AUTOBACS SUPER GT第4戦『FUJI GT SPRINT RACE』のRace2決勝レースが8月3日、静岡県の富士スピードウェイ(1周4,563m×50分間)で行われた。今回の第4戦はスプリントの2レース制で行われ、前日の土曜にRace1が終了。この日はRace2として予選と決勝が行われた。Race1と違い50分の時間制でクラス別の決勝レースとなった。GT500クラスでは予選1位からスタートしたNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺が、昨年王者でありRace1も勝ったNo.1 au TOM’S GR Supraを抑え切って優勝。GT300クラスはNo.777 D’station Vantage GT3の藤井誠暢がポール・トゥ・ウインで、Race1で勝ったチャーリー・ファグに続いてのチーム連勝を成し遂げた。

□天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 GT500 スタート直前(16:40)39℃/39℃>後半(17:20)28℃/36℃。

 

 

 

■ポールから14号車が好スタート!背後につける1号車とのマッチレースの展開となる

 GT500クラスのRace2決勝は午後4時50分より2周のフォーメーションラップを行って、グリーンシグナルでレーススタートとなり、50分間のタイムレースで行われた。公式予選までは好天であったが、スタート進行が始まる午後4時過ぎにはコース上空を厚い雲が覆い尽くした。だが、昨日のRace1のように途中で雨が降ることはなく、レースは終始ドライコンデションでの戦いとなった。

 午後4時55分にグリーンシグナルが点灯すると、ポールポジションのNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺)がスタートからトップを快走。予選2位のNo.1 au TOM’S GR Supra(山下健太)が2番手につけ、予選3位のNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)が3番手とここまでは予選どおり。4番手には予選5位のNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)が上がってきた。

 14号車は2周終了時点で1号車に対し1.147秒差をつけると、その後も5周目に1.753秒、10周目に2.217秒と着実にリードを広げる。しかし1号車もそれ以上離されることはなく、2台は2秒強から1.5秒の差を行ったり来たりしながら周回を重ねていった。

 一方、予選4位のNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)はオープニングラップで39号車の先行を許すと、2周目にはNo.12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴)と接触、この影響もあってかNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 (松下信治)、No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(大草りき)にも抜かれ、8番手に後退してしまった。

 そこに4周目にNo.3 Niterra MOTUL Z(三宅淳)を抜いて9番手に上がってきたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(名取鉄平)が追いつき、2台はそこから激しいバトルを展開、8周目の最終コーナーで19号車のインをついた24号車は8番手に浮上すると、13周目には64号車も捉えて7番手に浮上。

 その後も6番手の8号車とサイドバイサイドのバトルを展開し、19周目の1コーナーでついに攻略に成功、6番手まで上がってきた。その後は20周目に8号車を捉えて追い上げてきた3号車の猛攻に曝されることになる。

 さらにここへ最後尾スタートのNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(ジュリアーノ・アレジ)も加わり、3台は団子状態に。37号車のアレジはオープニングラップを12番手で戻ってくると、その後も3周目にNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大)、14周目に19号車を捉え、17周目には64号車をも抜き去って9番手。21周目には8号車をも捉えて8番手に上がってきていたのだ。

 28周目の1コーナーから並走状態となった24号車と3号車はコカ・コーラ コーナーで接触。これによりコースを飛び出した3号車に37号車が急接近。37号車のアレジはダンロップコーナーでアウトから抜きにかかるが、これを3号車が押し出してしまう。

 その後も接近戦を繰り広げる24号車と3号車だったが、28周目に接触に対して24号車に5秒のタイムペナルティが課せられることに。これで実質の勝敗は決着となった。

 

 

 

■終盤は1号車に迫られるも、14号車・福住が僅差で逃げ切ってうれしい移籍後の初優勝を達成

 一方、トップを走る14号車の福住と1号車の山下とのトップ争いも終盤にきて変化が現れた。29周目に入ったところで14号車のリードは1.413秒に。30周目には1.235秒とさらに差は縮まり、33周目には0.931秒とついに1秒を切ってきた。

 しかし、ここでレースは規定の50分に到達。34周目がファイナルラップとなったことで1号車の勝機は潰えてしまった。

 最終的にNo.14 ENEOS X PRIME GR SupraはNo.1 au TOM’S GR Supraに0.728秒差をつけて今季初優勝をものにした。Honda系のARTA(16号車)から昨年TGR TEAM ENEOS ROOKIEに移籍してきた福住とっては、移籍後のうれしい初優勝となった。

 2位はNo.1 au TOM’S GR Supra(山下健太)で、第4戦で連勝は果たせなかったがドライバーランキングでは大きなポイントを重ねて、トップの坪井翔/山下健太組は2位以降との差を広げた。3位はNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)、4位は12号車の猛追を退けたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)が入り、このRace2もTOYOTA GR Supra GT500が上位4台を独占した。

 No.12 TRS IMPUL with SDG Zは2周目の接触に対して10秒のペナルティを課せられたが、それでも後続に対して充分なリードを築いていたこともあってNissan Z NISMO GT500勢最上位の5位でフィニッシュ。Honda CIVIC TYPE R-GT勢の最上位はNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GTの8位だった。

 

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